认知症予防2.PDFVIP

２ 認知症予防 認知症は、脳の神経細胞ネット ワークが何らかの原因で壊れて しまうことで生じ、加齢が最も大きな要因となります。認知症の 原因疾患の多くを占めるものは、脳血管障害とアルツハイマー病 であり、これを予防することが大切になります。 認知症の発症を完全に防ぐこと は困難ですが、生活習慣（運動 や食事）に気を配ることで、発症や進行を遅らせることが期待 されています。 また、楽しくやる定期的な運動や趣味活動で脳の活性化を図る こと、楽しい思いや心地よいコミュニケーションも一定の効果が 期待されています。 認知症は、要介護状態に陥る３大原因疾患のひとつを占めて いるため、認知症が予防できれば本人にとっても家族にとっても 大変望ましいことであるとともに、社会にとっても大きな恩恵を もたらすことになります。 そこで、認知症予防対策として、次の事業を提案します。 ＜認知症予防のための事業＞ ○認知症予防の普及啓発事業 【事業２－１】 ・認知症予防推進員の養成 【事業２－２】 ○健康づくりによる認知症予防の推進 ○認知症予防プログラムの作成・推進【事業２－３】 13 ◇事業 2－1 認知症予防の普及啓発事業 事業内容・展開方法 ○ 認知症基礎知識の普及啓発 認知症に関する基礎知識を、多くの県民に普及啓発する ・ パンフレットの作成 ・ DVD/ ビデオを活用した啓発 ○ 認知症予防のための先進的な教室などの事例紹介 ○ 市町村が行う料理教室・ふれあいサロンなどの開催に対する支援 14 ◇事業 2－2 認知症予防の普及啓発事業 ＜認知症予防推進員＞ 事業内容・展開方法等 認知症の最も大きな要因は加齢 による脳の変化であり、そうし た意味では、誰もが認知症になる可能性がある。今年度、県内各 地で開催された認知症タウンミーティングでも、参加者から「認 知症の予防方法についてもっと知りたい」という声は、多数聞か れた。 認知症を自分の問題として捉え る認知症予防の普及啓発は、将 来的な認知症高齢者数を減少させるだけではなく、認知症の人や 家族に対する理解を広めることにつながる。 ― 認知症予防推進員の養成 － 認知症予防推進員は、自分自身がまず健康管理を含めて認知症 予防に取り組みながら、周りの人々にも認知症についての理解や 予防の輪を広げていくボランティア・スタッフ。 生涯大学校の学生やＯＢなど、５０代以上の認知症予備軍とも 呼ばれる年齢の人や、年齢は問わず認知症予防に関心のある人を 対象に希望者を募り、一定の研修( ５日間) を受けた後、市町村の認 知症予防推進員として登録される。 認知予防推進員の主な活動は、健康福祉に関するさまざまな地 域イベントに参加し、認知症予防についての啓発活動として、体 の健康と同じように“脳の健康づくり”を提案。認知症予防の「出 前講座」を実施したり、脳トレーニングや指体操など、脳を活性 化するさまざまな認知症予防法について情報提供する。 また、認知症予防の研究を行って いる大学や医療機関等と連携 し、認知症予防推進員が、新しい認知症予防法を試して効果を測定 するなど、認知症予防＝認知症の研究に協力する。 15 ◇事業２－３ 認知症予防プログラムの作成・推進 事業方法・展開方法等 ○ 認知症予防活動プログラムを作成し、地域で実践する。 ○ 地域で認知症予防をすす