宇宙機における不具合分析手法CASTの適用.PDFVIP

宇宙機における不具合分析手法CAST の適用 有人宇宙システム株式会社 安全開発保証部 ソフトウェアグループ 寺田庸弘terada.yasuhiro@jamss.co.jp 星野伸行hoshino.nobuyuki@jamss.co.jp 1 内容 1. 本研究の背景 1. 日本の宇宙機開発における不具合事故分析の現状 2. 事故・不具合分析手法 STAMP／CAST概要 2. 本研究の目的 3. 事故モデルSTAMP 4. 不具合分析手法CAST 5. CAST適用事例 6. 今後 • 参考文献 2 １．本研究の背景 • 日本の宇宙機開発における不具合分析／事故分析の現状 典型的な分析 典型的な対策 課題 Hazard コンポーネント  冗長設計によるコスト増大 の高信頼化  局所最適なコンポ設計（様々 な動作ケースやコンポ間の関 係を考慮した設計ではない） 手順遵守の強化  運用・訓練の負担大 事故 手順の詳細化  高度な技術を持った運用 不具合 運用手順 （人の高信頼化） 者への依存  手順ミスの予測の難しさ （人の振る舞いは、置かれ た状況で変わる） なぜ？ （様々な対策）  分析者に対策の有効性 が依存 3 １．本研究の背景 • STAMP/CAST ：システム理論に基づく新しい事故・不具合分析手法 – ソフトウェアの導入などにより大規模化・複雑化した現代のシステムを前提とした手法 • FTA、FMEAは、1950 – 60年代の比較的シンプルなシステムを前提に考案されている。 • 一般にFTA、FMEAはコンポーネントの関係性を静的に描く。一方で、ソフトウェアの登場により、１つのコン ポーネントが多様な振る舞いを担う様になっている（動的に関係性が変わる）。 – 「事故は、システムを構成する要素間のインタラクションで発生するシステムのダイナミ クスの結果」と考える。 • システムを構