粉じん爆発事故事例-沢木技術士事務所SawakiPEJp.PDFVIP

「化学物質の取り扱い」 2008/11/26 粉じん爆発事故 © Itaru Sawaki 粉じん爆発事故事例 粉じん爆発は、いつもどおりに作業 していても、突然起きることがある 「化学物質の取り扱い」 2008/11/26 粉じん爆発事故 © Itaru Sawaki 事例１ 日時：1980年6月16日 場所：大阪府大東市 金属製品製造工場にて 内容：金属アルミニウムの粉砕工程で突然爆発が発生 従業員1名が死亡、工場3棟と社宅1棟が全焼 工場内はアルミニウム粉やアルミニウム塊が多量にあり 放水消火はできず、泡消火で対応 工場内にはアルミニウム粉じんが堆積し、粉砕作業でも 多量のアルミニウム粉が発生していた 着火原因は不明（防爆機器を使用、静電気対策あり） 「化学物質の取り扱い」 2008/11/26 粉じん爆発事故 © Itaru Sawaki 事例２ 日時：1986年4月2日 場所：千葉県千葉市 化学工場にて 内容：製品であるアントラセン（ C14H10）の計量中 上部ホッパー → 計量ホッパー → 下部ホッパー ① 計量後の製品を下部ホッパーに落とし ② 付着粉を落とすために、計量ホッパーを叩き ③ 次の製品を上部ホッパーから計量ホッパーに導入 ④ 粉じん爆発発生、負傷者1名 ②の操作で計量ホッパー内に可燃性の粉じん雲が生成 ③の操作で粉体に静電気による帯電が発生し着火 事故時に特別な要因はなく、以前から危険だった模様 「化学物質の取り扱い」 2008/11/26 粉じん爆発事故 © Itaru Sawaki 事例３ 日時：1990年11月5 日 場所：千葉県市原市 化学工場にて 内容：ポリカーボネート製造装置の原料ホッパー内に 原料のビスフェノールA （ ）粉末を 投入する作業中 （ビスフェノールＡは非危険物） 突然爆発が発生、放水消火で鎮火、負傷者1名 ホッパー内部は燃焼防止のため窒素を流していたが、 事故時は、ビスフェノールAの入った袋とホッパーとの 間隔が通常よりも大きく、また作業手順を間違えたため にホッパー内に空気が多量に入ったのが原因 なお、着火源は粉体の静電気と推定 「化学物質の取り扱い」 2008/11/26 粉じん爆発事故 © Itaru Sawaki 事例４ 日時：2001年8月1日 場所：宮城県 電子部品工場にて 内容：携帯電話のマグネシウム合金製ケース加工工場で 表面加工切削研磨工程の集塵機で爆発火災が発生 負傷者1名、金属用の粉末消火器で消火 加工装置から集塵機までの配管に堆積した合金粉末が 空気中の水分と反応して水素を発生し、自然発火？ 配管や集塵機内のマグネシウム合金粉末が粉じん爆発 マグネシウム粉末（第２類）を乾式処理するのは危険 対策として大量の水で洗浄する湿式処理を採用 「化学物質の取り扱い」