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地球規模課題国際研究ネットワーク事業の実施について ２１農会第９１６号 平成２２年１月８日 農林水産技術会議事務局長 第１ 趣旨 世界的な食料供給への懸念、地球温暖化の影響の顕在化等地球規模の様々な課題への 対応が大きな課題となっている。こうした中、我が国は温室効果ガス削減の高い目標を 掲げ、技術開発を進めながらその実現を主導していくこととしている。さらに、Ｇ８首 脳会合で取り上げられる等国際社会において研究開発、新技術に対する期待が一層高ま っている。こうしたことから、今後は、課題解決に向けて我が国の研究機関の一層の連 携強化を図り、課題解決に向けた取組を強化することが必要となっている。 このため、地球規模課題国際研究ネットワーク事業（以下「本事業」という。）にお いて、 ① 国内機関の国際研究ネットワーク等の形成の推進（以下「国際研究ネットワーク 形成等の推進」という。） ② 国際共同研究等の推進 等に取り組むこととする。 第２ 本事業の実施方針 本事業の推進に当たって必要な事務の取扱い、円滑な推進に必要な措置等については、 「農林水産省における研究開発評価に関する指針」（平成18年３月31日農林水産技術会 議決定。以下「評価指針」という。）に規定するもののほか、この決定（以下「本決定」 という。）に定めるところによる。 第３ 事業の構成 本事業については、以下の構成に基づき、農林水産技術会議事務局（以下「事務局」 という。）が事業全体の効果的な事業実施、円滑な事業の推進を図ることとする。 １ 国際研究ネットワーク形成等の推進 国際研究ネットワークの形成等の推進のため、センター機関を設置して、国際研究 分野における技術的な目利き、将来予測、国際共同研究の成果等の幅広い普及、国際 研究全般に関するシンポジウム開催等を行う。 ２ 国際共同研究等の推進 国際共同研究等を推進するため、食料安全保障分野や環境・資源分野について研究 テーマを設定して、ハブ機関を中心とした複数の研究機関からなるコンソーシアムに より、国際共同研究等に取り組み、また必要に応じて、海外現地調査、国際ワークシ ョップ開催等に取り組む。 第４ 事業実施の体制 １ 事業実施の体制 事務局国際研究課（以下「国際研究課」という。）が事業の運営管理の中心になっ て取り組むこととする。また、第３の１及び２については、国際研究課を中心とした 運営管理の下、国内の研究機関等への委託により取り組むこととする。 委託に当たっては、第３の１及び２について、効率的・効果的な事業推進のため、 それぞれ広く公募を行うこととする。公募における選考手続き、公募に当たっての条 件等については、別途応募要領を定めることとする。 ２ プログラムディレクターの設置 事業の一体的な実施、円滑な運営等を図るため、国際研究課長を事業の統括、全体 管理等を行うプログラムディレクター（以下「ＰＤ」という。）とする。ＰＤは、特 に、第３に掲げる事項の一体的な運営に配慮するものとする。 ３ 公募、委託契約の締結等の契約事務 本事業に関する契約事務を的確に行うため、事務局の関係部署が密接に連携して、 委託契約書の取りまとめ、選考先との委託契約の締結、委託先との連絡、委託費の支 払い、契約の終了等の業務を行うとともに、委託契約の規定について適切な対応がな されるように、委託先の指導、連絡調整等を行うものとする。 ４ 関係部局等との連携 本事業の企画、実施、運営等のため、ＰＤは、事務局の関係部署、農林水産省内の 関係局庁等（以下「関係局庁等」という。）との連携を十分に行うこととする。特に、 新たな研究テーマ等を企画、実施するに当たっては、関係局庁等との連絡調整に十分 留意するものとする。 第５ 地球規模課題国際研究ネットワーク事業運営委員会の設置 １ 本事業の企画・立案、進行管理等を行うため、