平成20年度戦略的基盤技術高度化支援事業「燃料電池.PDFVIP

18-07 平成２０年度戦略的基盤技術高度化支援事業 「燃料電池セパレータ板の成形技術開発」 研究開発成果等報告書 平成２１年１１月 委託者 独立行政法人中小企業基盤整備機構 委託先 株式会社FJ コンポジット 18-07_1 目 次 第１章 研究開発の概要 3 １．研究開発の背景 ・目的および目標 3 (1) 研究の背景 ・目的 3 (2) 研究の概要 ・目標 4 ① 導電性の向上 （H20 年度は基本物性の向上） 4 ② 精密成形 （ガスの流路）技術 5 ③ 薄肉化技術 5 ④ 高速成形 5 ⑤ 総合評価 5 ２．研究体制 6 (1) 管理体制 6 (2) 研究員 6 (3) 委員会等 （表１－２） 7 (4) 研究開発スケジュール （表１－２） 7 ３．成果概要 8 ４．当該プロジェクト連絡窓口 8 第２章 本論 9 １．導電性の向上 9 ２．精密成形 （ガスの流路）技術 10 ３．薄肉化技術 11 ４．高速成形 12 ５．総合評価 14 第３章 全体総括 16 １．研究開発総括 16 ２．今後の課題及び事業化展開 17 (1) 今後の課題 17 (2) 事業化計画 17 付録 17 １．参考文献 17 18-07_2 第１章 研究開発の概要 １．研究開発の背景 ・目的および目標 (1) 研究の背景 ・目的 燃料電池は次世代エネルギー技術の有力候補 として各方面で精力的に開発が 進められている。燃料電池は図 １- １に示す単位セルを必要エネルギー量に応 じ てスタック （積層）して構成されたもので、単位構造はセパレータ板、イオン交 換膜と白金触媒を組み合わせた膜電極接合体 （MEA）等の部材から構成されてい る。 膜／触媒接合体 （MEA） セパレータ ガス拡散層 （GDL） 図１－１ 燃料電池の構造 主要 ３部材のコス ト割合は、自動車研究所のデータによれば、セパレータ板が 最も高く、全体の 94%の価格を占める材料である。そして燃料電池が普及するた めには、そのコス トを99．8％削減する必要があると述べている。1台の燃料電 池車には 100KW程度の出力が要求され、その時のセパレータ板は 400 枚必要とさ れている。これから計算すると、2001年当時には、セパレータのコス トは 3750 万円/台であり、セパレータ板の値段は 10万円/枚程度の金額となる。このセパ レータ板を 100 円/枚程度にする必要がある。セパレータ板は最も値段の高い部 材であることから、このコス トを低減することが燃料電池普及に対して、最も重 要な要件であることが理解される。 18-07_3 表 １－１ 燃料電池部材のコス ト構成 （2001年 自動車研究所データによる） （単位: \/Kw) 01年データ 目標価格 削減率 セパレータ板 375,000 \/Kw 750 \/Kw 99.8 % イオン交換膜 14,286 \/Kw 714 \/Kw 95 %