平成24年度「買物弱者対応例に係る調査研究」.PDFVIP

平成２４年度 「買物弱者対応事例に係る調査研究」 平成２ ５年３月 協同組合 全国共同店舗連盟 1 はしがき 過疎化、高齢化の進展や、地元商店街の衰退による小売店の廃業などに より、日常の買い物が困難な状況に置かれている、いわゆる「買物弱者」 は全国で６００万人いると推計されています。 市街地から離れた郊外型ショッピングモールは徒歩による来店はほとん ど顧慮されていないため自動車を運転出来ない高齢者や障害者はバスやタ クシーなどの交通機関に頼るほかなく交通弱者の来店を困難にしている。 本調査は、身近な場所に店を作ったり、宅配や移動販売などにより買物 弱者を応援する事業者等の先進的な取り組み事例とそのポイントについて とりまとめたものです。 各地域で買物に不便を感じている方々を支援しようと考えている各種団 体、事業者の皆さまの参考としていただけると幸いです。 2 目 次 Ⅰ．企業組合中央青空企画 （熊本県） Ⅱ．特定非営利活動法人耶馬渓ノーソンくらぶ （大分県） Ⅲ．健軍商店街振興組合 （熊本県） Ⅳ．㈱今治デパート （愛媛県） Ⅴ．西宇部校区コミュニティタクシー運営協議会 （山口県） Ⅵ．NPO 法人生活バス四日市市 （三重県） Ⅶ．みやのかわ商店街振興組合 （埼玉県） 3 Ⅰ．企業組合中央青空企画（熊本県） １．企業組合の概要 店 名 企業組合中央青空企画 住 所 〒864－0134 熊本県荒尾市増永 2000 番地 15 理 事 長 弥山 雄一郎 設 立 年 月 日 平成 17年 11 月 組 合 員 数 ５名 ２．特質すべき事業内容 (1) 地域の特徴 当組合のある荒尾市は熊本市の北 40km に位置し、西に有明海、東に小岱山を有する平地や 丘陵地を配するまちで、明治時代以降北に隣接する大牟田市の三池炭鉱と関連産業による日本 有数の石炭のまちとして発展してきました。平成９年の三池炭鉱の閉山で人口の流出や地場企 業の停滞など市の経済は著しく低迷しました。 もともと基幹産業の多くは大牟田市にあり、荒尾市には大牟田市で働く人々の住宅が多く、 荒尾市の住民も大牟田市に買い物に出かけていました。荒尾市では、炭鉱の閉山に向けた対策 として、産業団地の造成、ショッピングモールの建設、区画整理事業を活用した住宅政策など を閉山前後に行いましたが、バブルの崩壊と重なり産業団地への企業誘致は厳しい状況にあり ました。炭鉱閉山後は産炭地の振興基金を活用し、内発型の産業をどう起こすかが課題となり、 １次産業の農水産業、２次産業の製造業、３次産業の観光業が連携して、地場資源を活かす形 での内発型産業を創出する事業構想が、地域再生計画「荒尾市における中小企業及び観光と農 漁業の共生対流事業」として平成 16 年 6 月にスタートすることにな りました。 当初、行政が拠点となる核的施設 (道の駅な 研 究 会 の 名 称 起 業 の 方 向 性 ど)を整備して、１次・２次・３次産業が連携し ワ イ ン 研 究 会 商 店 街 有 志 に よ る 企 業 組 合 ながら商品を開発し、新分野の農工連携の事業 ハ ー ブ 研 究 会 商 店 街 有 志 に よ る 企 業 組 合 農産市研究会 農 家 に よ る 企 業 組 合 を創出することを狙いにしました。しかし、ハ