まずは「色」の仕組みを知る.docVIP

光の三原色　　　　　　　　　　　　インキの三原色 　　　　　　　加算すると明るくなる　　　　　　　　　　　　　　　加算すると暗くなる 　　　　　赤?緑?青の三色を混合すると白色　　　　　　　黄?シアン?マジェンダの三色で黒色 　　　　　　　　　 色の定義方式 画面でイメージを編集して用紙に印刷すると、2 種類の色の定義方式/モデルを使用していることになります。 コンピュータの画面は伝導した光を使って色を生成しますが、プリンタのインクは反射した光を使います。 画面での色の定義 RGB 方式 (赤 Red 緑 Green 青 Blue) 加算型カラー モデルの一つである RGB モデルはコンピュータのモデルで使われています。光線によって生成される赤、緑、青の 3 原色を持っています。 これらの 3 色は画面に表示されるすべての色を生成するために様々な割合で混ぜ合わされます。 3 色を重ね合わせると白になるので、加算混合色と呼ばれます。 ２．HSB 方式（色相　Hue、彩度 Saturation、明度 Brightness）　Photo Shop の場合 HSL 方式（色相 Hue、彩度Saturation、明度 Lightness） Paint Shop Pro の場合 HSB モデルでは、人間のカラーの知覚に基づき、カラーを次の 3 つの基本特性　色相、彩度、明度で記述します。 色相（H） オブジェクトが反射または発光した場合のカラーを指します。色相は標準カラーホイール上の位置で決まり、0 から 360 度の範囲の角度で表されます。一般的に、色相は赤やオレンジ、緑のようなカラー名で区別されます。 彩度（S） 飽和度とも呼ばれるもので、カラーの度合いや鮮やかさを示します。彩度は色相に比例したグレーの量で、0（グレー）から 100%（純色）の範囲で表されます。標準カラーホイールでは、彩度は外側に向かうほど高くなり、中心に向かうほど低くなります。 明度（B） カラーの明暗の度合いを示し、通常 0（黒）から 100%（白）の範囲で表されます。 まずは「色」の仕組みを知る 「色」全体について学ぶ必要があります。下の「色立体」で、それぞれの色どうしの関係といくつかのキーワードを覚えましょう。 　色立体とは、色の分布を球体示す概念的な球体です。本来、デザインの分野ではもっといびつな形をした色立体が使われますが、コンピュータでの色作りを考える場合は、このような球体のほうがわかりやすくなります（理由は後述します）。 「明度」と白、黒 　色立体を地球に見立てると、赤道上にある色が「原色」となります。下に行くほど暗（黒）く、上に行くほど明る（白）くなります。色立体で見る明るさを「明度」と呼び、上に相当する明るい色ほど「明度が高い」、逆に暗い色ほど「明度が低い」といいます。 「彩度」と「無彩色」 　次に、色立体を半分にしてさらに縦に切った図を見てみましょう。色立体の中では、赤道から縦軸側に向かってだんだん色が弱く、モノクロに近い色になっていきます。この色の強さを「彩度」と呼び、赤道に近ければ「彩度の高い色」、中心軸に近いと「彩度の低い色」になります。　また中心軸上の完全にモノクロの色は、彩度の無い色という意味で「無彩色」と呼びます。 「色相」と補色 　色立体を赤道の部分で水平に切ると、このようなカラフルな断面が出現します。このような輪を「色相環」と呼び、この中で色を見るときは、赤を基点に時計回りで見たときの角度で表わします。例えば黄色は「色相60」、青は「色相240」と呼びます。　また、色相環上で180度離れた色（中心をはさんで反対側の色）を、互いに「補色」の関係にある、といいます。  市販ソフトでの原色（赤道面の色）表示 Photo Shop Paint Shop Pro 明度と彩度の関係 　前ページの「色相」「彩度」「明度」というキーワードを踏まえたうえで、下の図を見てください。　これは、特定の色相における彩度と明度の関係を表わしたものです。彩度と明度は、いわば三角形の「底辺」、明度は「高さ」にあたります。 明度が低いときは、色相?彩度を変えても常に「黒」 　このときの明度と彩度との関係は、ちょっと特殊です。明度が高い状態では彩度の増減によって違う色を作ることができますが、明度が低い場合は、彩度をいくら変化させても、色はずっと黒のままです。　この図の中で、色相?彩度ともに最高値にある頂点の色が「原色」、ほかのふたつの頂点は「白」と 「黒」です。 赤