医用波形記述約.docVIP

　医用波形記述規約（案） Medical waveform Format Encoding Rules （MFER） Part 3-2 長時間心電図 Long Term Electrocardiograph Ambulatory Electrocardiograph Ver 0.90-2007 概要 長時間心電図（ホルター心電図）は、現在臨床現場で最も広く利用されている医用波形情報の一つである。特に、電子カルテなどの普及に際してこれら心電図が正確にかつ機種、メーカに左右されることなく利用できる環境の提供は被検者の治療の目的からも必須の条件である。また心電図が持つ種々の被検者の情報に対して広く研究されていて、それらを共通利用することが広く求められている。 本規約では、医用波形記述規約(MFER: Medical waveform Format Encoding Rules)による心電図波形記述の詳細規約を規定する。心電図波形記述に関しては、本論（Part１）には長時間心電図（ホルタ心電図）の他、標準１２誘導心電図、負荷試験心電図など各規約があり、それぞれの規約を参照して欲しい。また生体情報モニタにおける心電図波形の記述について、本規約を利用することが可能である。 規約概要 本規約に沿って実装を行う場合に下記のような点に留意して適切に処理することが必要である。 心電図波形記述 MFERでは心電図の記述に際しても他の波形と同様に可能な限り原データ（オリジナル心電図）で記述することを推奨しており、その記述された波形を利用する際に必要な処理、例えば誘導合成やフィルタ処理などを行うことが望ましい。その際電子カルテなどで心電図表示の再現性を保証するために心電図測定時の条件、状態を記述することができるが、現実の臨床現場ではその可能性は少ないかも知れない。またこれらの情報を再現できるかどうかは利用系の機能に委ねられており、それらの機能の完全な実装は保証されていないことに留意しなければならない。 心電図波形以外のパラメータ情報などの記述 長時間心電図では、心電図波形以外にペースメーカのスパイク情報や、被検者イベントの情報など必要不可欠な情報がある。MFERでこれらの情報が正確に記述されることは有用なことであり、本個別規約内にて定義する。 また、長時間心電図では心電図波形に併せて睡眠時無呼吸症候群:SASのスクリーニング用の呼吸波形やSpO2、体位、体動、血圧値などの情報が含まれる。呼吸波形に関してはMFER Part 1の規約により記述し、その他の情報に関しては、記録の1次データであることからMFERで記述することが望まれるが、HL7等の上位規約で記述する方法もある。 所見情報、測定値などの記述 MFERでは所見情報などの記述は可能な限りHL7やDBMSなどの上位規約で記述することが望ましい。しかし、心電計などの装置から直接出力する場合は、上位規約が利用しづらいことがある。このような実装ではこれらの情報をMFERで記述することは有効である。MFERでこれらの情報が正確に記述されていると、上位規格に変換を行うゲートウェイなどの実装では大いに役立つと考えている。 波形認識点などの記述 波形認識点などをMFERで記述することができるが、MFERでは記述を必須としていない。従って利用目的に応じて実装することができる。 測定条件の記述 MFERではフィルタなどの使用状況、記録情報などを記述することで、より詳細に記録時の状態を示すことができる。しかし、昨今では多様なディジタル処理が使用されており、メーカの特徴となっている。これらの複雑で高度な情報を正確に記述することは困難である。MFERではこのような各メーカの特徴を制約するのではなく、最大限に発揮できるような規格を目指している。 参照規格、用語、略語 参照規格 MFER TS11073-90201 Medical waveform Format - Encoding rules general (MFER) EN1064 Standard communications protocol for computer－assisted electrocardiography (SCP-ECG) IS11073-10101 Health Informatics – Point-of-Care Medical device communications – Nomenclature IS11073-10102 Health Informatics – Point-of-Care Medical device communications Annotated ECG 用語 レコーダ レコーダは被検者の日常生