貸切バス事業者のデジタル式運行記録計 導入イド要点.pdf

貸切バス事業者のデジタル式運行記録計 導入ガイド 次世代運行管理 ・支援システムについての検討会 国土交通省 自動車局 安全政策課 導入ガイドについて 本導入ガイドは、平成２８年１月の軽井沢スキーバス事故の発生 を踏まえ、同年６月に取りまとめられた 「安全 ・安心な貸切バスの 運行を実現するための総合的な対策」に基づき、貸切バス事業者が 高度な運行管理を行うためにデジタル式運行記録計を導入し、更な る事故防止の取り組み強化に活用していただくことを期待し、主に デジタル式運行記録計を導入していない貸切バス事業者において、 この導入ガイドを１つの契機として導入の促進が図られることを目 的として作成したものです。 デジタル式運行記録計は、①運転者に対する高度な労務管理、② 運転者に対する高度な安全運転教育、③運転者に対する省エネ運転 の推進を通じた安全運転の促進等、事故防止に対してより一層の効 果が期待できる機器です。 本導入ガイドにより、貸切バス事業者の皆様がデジタル式運行記 録計を積極的に導入し、運行管理の高度化を通じて、事故防止のた めの取り組みの一助となれば幸いです。 １ ２．導入ガイド 概要 貸切バス事業者のデジタル式運行記録計導入ガイド 概要 導入ガイドをご覧頂きたい方 導入ガイドは、デジタル式運行記録計を導入していない貸切バス事業者の方々にご覧頂き、こ の導入ガイドを１つの契機として導入の促進が図られることを目的として作成したものです。 導入ガイドのコンテンツ ■デジタル式運行記録計の特長 ●連続運転及び危険運転等の状況分析や運転日報の自動作成による事務の効率化を通 じて高度な労務管理や安全運転教育が行えます。 ●データの取り扱い方法として、メモリーカード方式とネットワーク通信方式があります。ネ ットワーク通信方式は、動態管理や軌跡管理を通じてリアルタイムによる指示が可能な ため、更なる業務の効率化が図れます。 ■導入事業者の活用傾向と効果 ●事故防止効果という観点においては、安全運転の教育時に活用が約９割、導入効果と して安全運転を心掛けるようになった等が９割としています。 ●事務の効率化という観点においては、乗務記録作成、拘束時間管理に活用が約８割、 導入効果として事務処理の効率化・省力化が大幅に図れた等が約６割としています。 ●省エネ効果という観点においては、省エネ運転の定期研修時の指導に活用が約８割、 導入効果として省エネ運転を心掛けるようになった等が約９割としています。 ■導入する時のポイント ●必要な機能の優先順位を決定し、機能に応じた導入コストを踏まえて機種を選択します。 ●経営者、管理者、運転者の間で共通認識を図ることにより安全対策の取り組みが推進さ れ、利用者からの信頼向上に繋がり、その結果として企業価値の向上が期待できます。 ■デジタル式運行記録計の活用事例 ●車両状況をリアルタイムで把握する機能を活用し、乗務員に対して警報音や音声による 注意喚起を行うことにより事故防止に効果をあげています。 ●安全運転面において優秀な乗務員に表彰や褒賞金を支給する取り組みにより全体的に 安全運転の意識が向上しています。 ●業務支援ソフトとデジタル式運行記録計のデータを連動させて、労務管理上、注意が必 要な乗務員を素早く特定することにより業務の効率化が図っています。 ■参考資料 ●運行記録計に関する関係法令（旅客自動車運送事業運輸規則（抄）） ●デジタル式運行記録計の一覧（平成２８年度補助対象機器） ２ 目 次 １．導入ガイドについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ １ ２．導入ガイド 概要 ・・・