21世纪に相応しい建物の耐震性能の実现方法.docVIP

　21世紀に相応しい建物の耐震性能の実現方法 　日本は世界の中で、とても地震の多い国で、1923年の関東大震災から2007年新潟県中越冲地震まで、30回以上の大きな地震がおこっている。こうした地震の揺れから建物を守ろうという考えから、地震による制動のエネルギーを吸収して、建物の揺れを減少させるために、免震工法や制震工法の開発が進み、実現している。これから、耐震、制震と免震三つの方面から、建物の耐震性能の実現方法を紹介する。 耐震技術とは柱や梁、壁、ブレースで地震力を対抗である。 　耐震技術は建物の補強するとき、よく利用する。建物を強くするためには、鉄筋コンクリート造の一般的な耐震補強の方法として、柱に鉄板を巻いて柱を太くする方法や、新しいコンクリートの壁をつくったり、鉄骨のプレースを設ける方法などがある。木造建物では柱、梁を金物で緊結したり、コンクリートの基礎に建物をしっかりとボルトでとめる方法などがある。 ?制震技術とはダンパーで地震のエネルギーを吸収である。 　制震技術の特徴は各層に設置した制震装置が地震のエネルギーを吸収することにより、建物の揺れを抑えて、構造体の損傷を低減である。制震装置としてオイルダンパーを使用である。シリンダー内に設けた弁を通過するオイルの抵抗によって地震のエネルギーを吸収し、ピタコラム枠と一体となって建物の変形を制御する。 　日本大学理工学部船橋校舎14号館は、ソーラーチムニーとトグル制震装置を利用している。 免震技術とはアイソレータで地震力を絶縁である。 　地震の性質と免震建物の原理とは、固い建物の周期を長くして、減衰を与えることで、揺れの激しさを小さくする。周期を長くすると揺れの幅が大きくなる、いわゆる加速度が小さくなる。アイソレータで減衰を与えることで揺れの激しさを小さくする、それでも免震建物は大きなクリアランスが必要である。アイソレータを設置して、長周期、高減衰にする、建物の機能維持が可能である。 　建物と基礎の間にアイソレータとダンパーとで構成する免震層を設け、この免震層により地盤から伝達される地震エネルギーの大部分を吸収して、地震の水平動が上部の建物に直接伝わらないようにした構法である。建物の形状や要求性能に合わせ、アイソレータとダンパーの最適な組み合わせと配置を提案する。既存建物の基礎と躯体の間や、中間階柱に免震層を設ける耐震改修工法（免震レトロフィット）も免震工法の応用で広く行われている。 　　　　　　　　　　　　　 従来の耐震構法では、大地震時に建物内部の什器?備品や設備機器が破損落下したりドアが開閉不能になって避難路が塞がれたりするが、免震構法では地震 後も避難路を確保することができる。免震構法は、大地震時に生命や財産を守ることができ、そのため病院、高齢者福祉施設、集合住宅、ホテル、官公庁舎、 美術館や博物館などに多く採用されている。 　『建築基準法』に従って、耐震、制震、免震それぞれの技術を使用して、中地震に対する非損傷、財産を保護でき、大地震に対する人命保護できる。 『参考文献』 http://www.psmic.co.jp/gijyutu/k_kouzou04.html　（2010年5月22日） 『建築通論』（第三版）、彰国社 http://www.yahagi.co.jp/group/tech/seismic/damp-pita.html（2010年5月22日） 『建築構造用語事典：学生も実務者も知っておきたい建築キーワード108』、日本建築構造技術者協会関西支部建築構造用語事典編集委員会（著）