中学校第2学年2组技术家庭科（家庭分野）授业案.PDFVIP

中学校第２学年２組 技術・家庭科 （家庭分野）授業案 平成２5 年 10 月 4 日 場 所 家庭科室 授業者 山口 美紀 【キーワード】 意思決定する力 先人の知恵 話し合う １ 題材名 受け継がれる食文化 ２ 題材の目標と評価規準 (1) 題材の目標 地域の食文化に関心をもち，地域の食材を生かした献立を考え実践し，持続可能な地球環境の視点 で自分の食生活を見直すことができる。 (2) 題材の評価規準【学力デザイン レベル ３】 ア 自分たちの食生活を振り返り，地域の食材を生かした献立を持続可能な地球環境の視点で考える ことを通して，食生活のあり方を見直している。 【関心・意欲・態度】 イ 栄養や献立，調理などについて学習した知識を活用し，地域の食材を生かした １日分の献立を工夫 することができる。 【工夫・創造】 ウ 地域の食材を生かした調理を通して，基礎的・基本的な調理技能を身に付けている。【技能】 エ 先人の知恵について知り，季節や地域の食材を利用することの良さを理解している。【知識・理解】 ３ 題材を貫く問い 「食に受け継がれる先人の知恵とは？」 ４ 生徒の実態 食べることは，生きていく上で欠くことのできない営みである。私たちが毎日どのような食材を使い， どのように調理するかということは，地球環境に大きな影響を与える。しかしながら生徒は，忙しい生 活の中で，利便性や嗜好という価値項目を優先し，ファストフード等の手軽さや簡単さで食品を選ぶ傾 向にある。そのため，自分の食生活のあり方が環境に与える影響まで配慮している生徒はほとんどいな い。 小学校では，楽しく食事をするための工夫や感謝の気持ちをもって食事をとることの意味，食材を見 分ける観点などについて学習をしてきている。中学校では１年次に食品の栄養的特質や１日分の献立， ２年次に食品の品質の見分け方などを学習している。そこで小学校で学んだ知識や技術と献立学習や品 質の見分け方等の学びを活用して，地域の食材を生かした献立作成に取り組ませる。その際，先人の知 恵に着目させ，地域の食材を利用することの良さに気づかせたい。 ５ 内容 私たちは，いつでも，どこでも，食べたい時に食べたいものを手に入れることができる便利な状況の中で生活 をしている。しかしその食材は，６割を輸入に頼っており，地球上の多くの命と深いかかわりがある。 本題材では，「食に受け継がれる先人の知恵とは？」を題材を貫く問いに設定し，地産地消や季節の食材を つかう良さにつなげるためにパフォーマンス課題 「我が家の秋ごはん」に取り組ませる。そのために，郷土料理や 行事食についての調査活動や持続可能な地球環境という視点を取り入れた調理実習等の体験学習を通して， 季節や地域の食材を利用することの良さ，環境に配慮した食生活のあり方について考えさせる。また，地域や季 節の食材を用いることは，生産者と消費者の距離を縮め，新鮮でおいしいものが食べられることや健康や安全に もつながることなどの先人の知恵に気づかせたい。そして，先人の知恵をキーワードとして地域の食材を利用し た献立作成をさせることで，今までの食生活のあり方を振り返り，今後，どのような食生活を送るのかに結びつけ