人间心理学科専门科目.PDFVIP

人 間 心 理 学 科 専 門 科 目 科 目 名 科目区分 開講年次 必･選 開講期 単位数 担当教員名 心 理 学 概 論 人間心理 1･2 ･3 ･4 必修 前期 2 柴 原 宜 幸 ―心理学という世界に触れる― （専門） ◇講義目的◇ ＜到達目標＞心理学という学問が，人間をどのように捉えようとしているのか，また，そのような捉え方によって他者 あるいは自分自身を考えたときに，どのようなことが見えてくるのであろうか。これまでと違う「人間観」を，心理学を通 して考えられるようにする。 ＜授業概要＞心理学という学問は，裾野の非常に広い学問である。半期という短い期間でその全貌を紹介すること はできない。よって，本授業では，いくつかの領域に絞って紹介することにする。受講生には，この授業内容を心理 学の全てとして捉えるのではなく，こういうことも心理学の対象となるのか，人間を理解するのにこういう切り口もある のか，と考えながら受講してもらいたい。 ◇授業内容◇ ガイダンス：この授業の内容や展開方法について説明する。 第 １ 回 心理学とは：心理学という学問がどういう学問なのかについて概説する。 第 ２ 回 心理学研究法：心理学研究は，どのような方法論に沿って進められているのかについて概説する。 発達：人間は，一生を通してどのようにそしてどのような要因によって発達していくのか。ここでは，人 第 ３ 回 間関係における質的変化を中心に概説する。 学習：心理学でいうところの学習というのは，非常に広範な概念であるが，ここでは，主に行動上の 第 ４ 回 学習について概説する。 第 ５ 回 感情と欲求：我々の行動に多大な影響を及ぼす感情(情動)と欲求のメカニズムについて概説する。 性格：性格とは一体何なのであろうか。心理学における性格の捉え方として，類型論と特性論という 第 ６ 回 ものがある。それらについて概説しながら，性格というものを考えていきたい。 知覚：「見る」という一見単純に思える行為であっても，非常に複雑な心的過程が関わっている。ここ 第 ７ 回 では，主に視覚について概説する。 認知：我々は絶えず外界からの情報にさらされているわけであるが，それをどのように処理している 第 ８ 回 のであろうか。ここでは，記憶ということについて概説する。 理解：理解心理学というものがあるわけではなく，理解というのも認知の一側面ではある。ここでは， 第 ９ 回 理解するとはどういうことなのか，メタ認知との関わりで概説する。 健康：日常的に「ストレス」という言葉が用いられているが，心理学では，ストレスをどのように捉えて 第 １０ 回 いるのだろうか。また，精神的に健康な状態にある，ということはどういうことなのであろうか。学問的 知見を紹介しつつ，考えていく。 臨床：人間は，常に心理的に安定していられる訳ではない。では，心理的な不安定はどのよう