食品の異物混入に関する相談の概要.PDFVIP

報道発表資料 平成27 年1 月26 日 独立行政法人国民生活センター 食品の異物混入に関する相談の概要 食品に、虫、ビニール片、金属片、プラスチック片などさまざまな異物が混入していたというニ ュースが昨今相次いでおり、食品の安全性に関する関心が一段と高まっています。また、PIO-NET （注 １） （注２） に登録された 「食品の異物混入」 に関する相談件数や相談事例等について、問い合わせが多 く寄せられていることから、相談者の申し出の内容をまとめ、情報提供することとしました。 （注１）PIO-NET （パイオネット）とは全国消費生活情報ネットワーク・システムのことです （詳細は9ページ①）。 （注２）「異物混入」に関する相談のうち、主な商品・役務である 「食料品」と 「外食・食事宅配」を合わせたも のを「食品の異物混入」に関する相談としています （詳細は9ページ②）。 １．食品の異物混入に関する相談 食品の異物混入に関する相談は2009 年度以降累積で約16,000 件、そのうち危害情報は約3,000 件 食品の異物混入に関する相談は、2009年度以降累積で16,094件寄せられています（2015年1月10 （注３） 日までの登録分） 。そのうち、 「異物によって歯が欠けた」「異物によって口内を切った」な （注４） （注５） ど、危害情報 は3,191件となっています 。 食品の異物混入に関する相談を「食料品」と「外食・食事宅配」にわけてみると、「食料品」（14,656 件）と、そのうち危害情報（2,583件）の年度別件数は図1、 「外食 ・食事宅配」 （1,438件）と、そ のうち危害情報 （608件）の年度別件数は図2の通りです。 （注３）「食料品」および 「外食・食事宅配」に関する相談のうち、「異物混入」に関する相談は約5.4％を占めてい ます。 （注４）商品・役務・設備に関連して、身体にけが、病気等の疾病（危害）を受けたという相談のことです。 （注５）「食料品」および 「外食・食事宅配」に関する危害情報のうち、「異物混入」に関する危害情報は約23.4％ を占めています。 図1．食料品の異物混入に関する相談件数 図2．外食・食事宅配の異物混入に関する相談件数 2009 年度以降合計14,656件 2009 年度以降合計1,438件 そのうち、危害情報は2,583 件 そのうち、危害情報は608 件 2015 年1 月10 日までの登録分 2015 年1 月10 日までの登録分 1 なお、図1 の2013 年度の6,219 件のうち3,583 件 （危害情報は1,362件のうち956 件）は、2013 （注６） 年度特有の冷凍食品への農薬（マラチオン ）の混入事案に関するものです。その他の相談や危 害情報の件数では、2014 年度の件数は、前年の同時期の件数 （2013 年度受付分で、2014 年1月10 日までの登録分）よりもやや増加しています。 おうと （注６）マラチオンとは、有機リン系の殺虫剤であり、中毒症状としては吐き気・嘔吐 ・唾液分泌過多、発汗過多、 下痢、腹痛、軽い縮瞳等が知られています。（厚生労働省ホームページ「農薬（マラチオン）を検出した冷 凍食品の自主回収について」http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000034127