解説「建築製品Version1要点.pdfVIP

123V2、137V1、138V1 解説 （共通） 解説 「建築製品Version 1」 制定 2007年 5月 5日 １．商品類型設定の背景 建設業界は、以前より建設副産物対策、地球温暖化防止、生態系保全の推進、 化学物質管理の促進など、地球環境問題の解決を図り、対策を進めてきた。グ リーン調達についても、社団法人日本建設業団体連合会、社団法人日本土木工 業協会、社団法人建築業協会の 3団体では、「建設業の環境保全自主行動計画」 に基づき、積極的な促進のための活動をしている。3団体が 2005年に実施し た会員企業対象の調査によると、約 60％がグリーン調達に取り組んでいると の結果であった。調査対象に含まれていない事業者を考慮すると、さらなる取 組が必要であり、グリーン調達促進の障害として、以下の 3点が考えられてい る。 ・エコマーク認定商品やグリーン購入法適合商品の品目が限られている ・環境配慮型製品は従来品に比べて割高である ・施工実績が少ない 今後は、発注者、施工者などがグリーン調達を推進しやすいよう、エコマー ク認定商品の一層の普及を図る必要がある。 ２．適用範囲について 商品類型 No. 123「再生材料を使用 した建築用製品」において対象としてい た製品を概ね継続するものとし、併せて、建築分野における対象製品が未だ少 ないとの意見があることから、ISO 、JIS 、JAS 、JASS などの既存の品質規格、 および業界団体などの定める規格製品があることなどの原則を設けつつ、国土 交通省 「公共建築工事標準仕様書」を参考に、幅広く対象 とする方向とした。 商品類型 No. 123「再生材料を使用した建築用製品」の対象製品のうち、ボー ド、屋根材料 ・畳、壁紙 ・障子紙 ・襖紙 ・プラスチックデッキ材、左官材およ びルーフィング材は、他商品類型への移行などによって外れる塗装材、セメン トなどを除き、概ね対象 として継続 し、断熱材･吸音材料は、断熱性能の評価 による地球温暖化防止のための省エネルギーの観点を取 り入れて評価するも のとして継続検討 とした。また、その他の建材は、すでに様々な製品が認定を 受けていることから、継続検討 として個別製品ごとに整理することとした。エ コマークの対象外としていた製品分野についても、同様に検討を続け、建築分 野の多岐に渡る環境配慮に対応できるよう、整理することとした。 1/13 123V2、137V1、138V1 解説 （共通） その他、製品毎に補足するべき事項を以下に解説する。 ・ボード 日本工業規格 （JIS ）で定められているボード類のうち 「硝子繊維強化ポリ エステル波板 ：JIS A 5701」は再生材料の使用が困難と考えられるため、 対象外とした。アスベストに関する規制により、「スレート ・木毛セメント 積層板 ：JIS A 5426」は対象外とした。 ・木工事および内装材料 日本工業規格(JIS )に基づき 「稲わら畳床及び稲わらサンドイッチ畳床 ：JIS A 5901」、「畳：JIS A 5902」、「建材畳床：JIS A 5914」、「壁紙：JIS A 6921」、 フローリング、人造石などを対象とした。ウッドプラスチックコンポーネン ト製のフローリングは、資源段階において木質材料と大きく異なるため、別 途検討することとした。 ・建具 障子･襖およびその部材となる障子紙 ・襖紙について対象とした。ウッドプ ラスチックコンポーネント製の障子･襖は、木質材料 とは性質が大きく異な るため、別途検討することとした。 ・防水材 （ルーフィング材） 防水材の原料として、施工現場で発生した端材を回収し、再度アスファルト 系防水材の原料として利用すること、使用済の他