微生物検査教育カリキュラム.docVIP

　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００４．８月 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　臨床検査第Ⅰ部 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　超音波検査部 臨床検査　教育カリキュラム 腫瘍専門病院の臨床検査部として機能向上?質的向上を目指し、限られたスタッフが 機能的に業務にあたるための教育カリキュラムである。 本カリキュラムは癌研臨床検査スタッフとして必要とされる基本的な事項を中心に分野 ごとに作成した。 あくまでも初版であり、今後　実行し逐次評価を重ね、修正を加え充実した内容となるよう 検討を行なう予定。 目次 Ⅰ．ＧＩＯ?ＳＢＯ 　　　　　　　１. 細菌検査　　?????????????????　３ 　　　　　　　２. 血液検査　　?????????????????　４ 　　　　　　　３. 採血業務　　?????????????????　６ 　　　　　　　４. 一般検査　　?????????????????　７ ５．生化学検査　?????????????????　９ ６．免疫血清検査?????????????????１１ ７．生理検査　　?????????????????１３ ８．超音波検査　?????????????????１６ Ⅱ．達成評価チャート 微生物検査　教育カリキュラム ＧＩＯ（一般目標） ?病原微生物の生物学的性状と検査法を学び、臨床的に重要な各種感染症の特徴について 理解する。 ＳＢＯ（行動目標） １．ガスバーナーの火焔調整が適切にできる。（技能） ２．白金耳?白金線の持ち方および火焔滅菌の方法について述べる事ができる。（知識?技能） ３．試験管口を火焔で焼くことができる。（技能） ４．無菌的ピペット操作ができる。（技能） ５．無菌的に培地の作製ができる。（技能） ６．グラム染色および抗酸菌染色の手順（原理）を理解できる。（知識） ７．グラム染色および抗酸菌染色標本を観察し所見を判定することができる。（知識?技能） ８．グラム陽性菌とグラム陰性菌の差異について説明できる。（知識） ９．検査材料の採取方法と保存方法について説明できる。（知識） １０．検査材料の外観から微生物の推測ができる。（知識） １１．検査材料ごとの使用培地の選択が適切にできる。（知識） １２．目的とする菌の培地選択が適切にできる。（知識） １３．single colonyが出現するように分離培養を実施できる。（技能） １４．材料別の培養方法（好気?微好気?嫌気培養）の組合せを述べることができる。（知識） １５．尿の定量的培養法を適切に実施できる。（技能） １６．検査材料の採取部位の常在菌叢を理解している。（知識） １７．colony所見からグラム陽性菌?グラム陰性菌の鑑別ができる。（技能） １８．colony所見から適切な同定方法を選択することができる。（技能） １９．菌の性状を理解し同定することができる。（知識?技能） ２０．抗菌薬とその作用機序について述べることができる。（知識?態度） ２１．耐性菌とその薬剤耐性機序について説明できる。（知識?態度） ２２．菌種により適切な抗菌薬を選択して薬剤感受性試験を実施できる。（知識?技能） ２３．薬剤感受性試験の感性（S）、耐性（R）が的確に判定できる。（技能） ２４．PCR検査の原理を理解し基本的手技?操作ができる。（知識?技能） ２５．院内感染対策における手洗いの目的を述べ適切に実施することができる。（知識?技能） ２６．消毒薬の適正使用について述べることができる。（知識） ２７．スタンダード?プリコーションについて理解し述べることができる。（知識） ２８．各種感染症の病態を理解している。（知識） 血液検査　教育カリキュラム ＧＩＯ（一般目標） ?血液検査に携わる技師としての必要な知識と技術を習得すると共に、医療における臨床検査の意義を理解し、生涯において実践と向上を意識する。 ＳＢＯ（行動目標） １．正しい採血の手順を理解している。（知識） ２．保助看法に則った適切な採血部位と採血量を理解している。（知識） ３．検査データに影響を及ぼさない真空採血、シリンジ採血、耳朶採血を実施できる。（技能） ４．採血時における患者容態急変時の適切な初期対応ができる。（知識?技能） ５．感染事故回避などの危機管理ができる。（知識） ６．採血後の検体を検査データに影響を及ぼさないよう適正に処理できる。（知識?技能） ７．検査項目に則した各々の抗凝固剤を理解し、作用機序を説明できる。（知識） ８．試薬類