コンプライアンス（順法）と公害防止の体制確立への活動支援.docVIP

このシートは、環境事故の未然防止を目的に策定しました。事故を未然に防止するためには異常な状態について早く気づくことが重要です。 そのためには、環境保全に関わる人にこのスキルが備わっていなければなりません。 シートは、次のことを目的にしています。 ①　このような人の教育に使用すること。 ② 自社の環境管理上の抜けをなくすること。 ③ 自社の不備な内容に気づくこと。 ④ 担当者の個人差を解消すること。　　 シートの構成は構造物、施設の状態を点検する 「施設編」 と管理のための組織等を点検する 「管理編」 とからなっています。 「施設編」では、原材料（油や薬品等）の受け入れから保管、設備での使用の段階、そこから出る排出物の処理、処理物の廃出までの段階を 追って診断できるように作成しています。 また、診断の内容は事故の事例や対策や対応した事例を入れ込んだものにしています。 事業所によって使用原材料や保有設備は異なっています。ここではどのような事業所にでも使用できるように考えられる項目は入れてあります。 自社にあった項目を選択して診断作業を進めてください。 　　　　　　「管理編」では、組織のしくみ、法への対応、緊急時への対応、教育?訓練、社内?外へのコミュニケーションについて診断できるように作成して います。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【施　設　編】 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 診断シートの内容　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 目　　次 １章　排水?土壌汚染防止診断 １．油類?薬品類の「保管?貯蔵施設」　　 　　　　　①受入れ　　　　　　②貯蔵タンク（地下?地上）　 ③保管?貯蔵庫 　　　　　④移送配管（埋設?ピット内?地上?不要休止配管）　 ⑤容器運搬 ２．特定施設から排水処理　　　　　　　　 　　　　　①特定施設（付近床面）　②配管　　　　　③槽　　 ④排水処理施設　　　　　⑤薬品施設 ３．工程系施設排水　　　　　　　　　　　 　　　　　①ボイラー排水　　　　　②空気圧縮機排水　 ③クーリングタワー排水 ４．生活系排水施設（手洗い、厨房、配管） ５．廃棄物保管場（対象：排水?土壌汚染関係） ６．工事及び構内走行車両の油等流出事故防止 ７．建物施設を経由する汚染　　　　　　　 ①床面　　　　②ピット等　　　③排気ダクト等 　　　　　　　 ８．排水経路の管理 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ①雨水排水　　②油水分離槽　　③排水放流口 ２章　大気汚染診断 １．ばい煙発生施設の診断　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　１．油類?薬品類の「保管?貯蔵施設」 診断をする項目 ?環境に影響を与える物質（油?薬品）の「受入れ」「タンク?保管貯蔵」「移送運搬」 までの全般にわたる注意点を挙げています。 ?排水処理で使用する薬品については、２-⑤の項でも一部重複して記載しています。  　結果 ：○は問題なし、×は問題 施設?設備項目 診断?確認項目 点検結果 なぜチェックが必要か 結果 問題と対策 保管?貯蔵施設 全体把握 油類?薬品を保管貯蔵するタンクの設置場所などについての状況を把握している ①物質種類　②貯蔵方式　③場所　　④保管や使用量　⑤受入れ方法　⑤物質の移送方法　⑥対象法律　⑦配置図 【例】①物質：Ａ重油　②貯蔵：地下タンク　③場所：Ｂ工場屋外　④保管量：20ｋｌ　⑤受入れ：ローリー車　 ⑥移送方法：地下埋設配管　 という具合に使用物質ごとに整理すれば、管理の密度が高まる 地下タンクの有無 漏洩すれば大きな被害を発生させる恐れが強い、地下タンクを設置していますか? □ある　　□ない 【場所?種類　　　　　　　　　　　　　】 【地下タンクが原因となる漏洩事故多発】 ①受入れ時 事故防止 ①受入れ 作業手順 受入れ時の事故防止のため、注意点を明記した、手順を作成している 混入防止 異なった種類の油や薬品を混入させないための対応をしている ①受入れ口に、薬品名を表示　　②に色分け　 ③受入口金の形状を変えている　 ④誤注入防止の手順作成 【勘違いによる事故】　 受入れ口が同じ形状だったので、誤って注入し、有毒発生事故を発生させた 納入業者には、受入れ数量の変更やタンク残量に変化があった場合は、その情報を正しく伝達している。 施設?設備項目 診断?確認項目 点検結果 なぜチェックが必要か 結果 問題