面 ：巻頭言を平石さんに依頼済み.docVIP

　２００７年　第２４号　（８月２０日発行） 社団法人神奈川県精神保健福祉士協会 〒２２１－０８２６ 横浜市神奈川区反町３－２２－４　さいとうクリニック内 ＴＥＬ　０４５（３２０）５７５５　　kanagawa-psw@mwd.biglobe.ne.jp 　　新しい春が過ぎて???　　　　　　　　　　　　　　　　　　相模ヶ丘病院　平石友子 　この巻頭言が会員の皆様のお手元に届くころには、もうすでに「夏」の終わりごろかと思います。ちょうどこの原稿を記している今、台風4号が上陸し、九州?四国?中国地方に大きな傷跡を残していきました。また、新潟県中越沖地震も発生し、一日も早い復興を祈るばかりです。九州?四国には兄弟や友人がおるため他人事には思えず、でも何もできない自分にもどかしさを感じています。 　昨年から私自身、環境が変化していることもあり、環境が人に与える影響の大きさに驚いています。卒業、転職、新役員????様々な「春」が今年の3月には一度に訪れました。あらかじめわかっていた事で、準備もしてきたことではありますが、新しい環境になかなか慣れることができませんでした。 「人と環境との相互作用」とソーシャルワーク理論では必ず言われるものですが、今新しい環境の中に自分がいることがどんな相互作用を生み、自身にどんな影響を与えているとは、やはり客観的にとらえることは難しいです。この環境を自ら選んだことであるにもかかわらず（笑）自ら望まない大きな環境変化が突然訪れたとき、いったい自分はどうなるか、想像もできません。 また、調査?研究委員会では自立支援法によって精神障がい者の方々の生活と、窓口である市町村に変化があったのか、市町村と当協会との連携のあり方について調査をおこないました。どちらの立場でも環境は大なり小なり変化があったようです。今回、調査結果を中間報告としてまとめましたので、ぜひとも目を通していただきたいと思います。 こうした新たな気づきや初心を振り返ること、さらには先を見る目をもつこと、そのために必要なことは何か???、それらを自ら気づき、自らマネジメントできるソーシャルワーカーが今求められています。今の自分が置かれている新しい環境で感じたことや体験は今後、大いに役に立つことだと思われます。ですが、それはあくまでも自分自身の体験であり、個別化ではないことを忘れずに支援に関わっていきたいです。 「ソーシャルワークの最大の目標は、その人自ら選んだ環境で、安心?安全な生活を送れるよう、支援すること」と、私たちはずっと学んできたし、今後も変わらない目標であると思います。それでも環境というのはこちらが意図しないこと、予想していなかったことも起こっています。これらを通じ、「環境」と「人」について改めて学びなおしたい、と思っている次第です。 目次 1面：巻頭言　 2，3面：ＴＨＥ座談会「自立支援法　審査会に参加して見えてきたもの」 4，5面：総会報告?総会時特別講演報告 5，6面：会長挨拶　役員?委員会名簿 6，7面：全国大会報告 8面：ＲＯＡＤ　ＴＯ　神奈川大会 9，10面：退院促進支援事業研修報告?スーパービジョン研修に参加して 10面：事務局より 自立支援法についてこれまでも特集を組んできました。今回は、各所で審査会に委員として参加されている5人の方にお集まり頂き施行されて約1年半経った今、それぞれ思うことを自由に話し合っていただきました。 参加メンバー：　Ａ＝戸高　洋充さん（グリーンウェーブ湘南Ａ勤務）?Ｂ＝山田　龍さん（生活支援センターかみんぐ勤務）?Ｃ＝有川　雅俊さん（汐入メンタルクリニック勤務）?Ｄ＝加藤　裕さん（曽我病院勤務）?Ｅ＝田中　梨奈さん（神奈川病院勤務） Q1　参加している審査会の形態 Aさん：４合議体でｐｓｗ4名、精神科医3名、学識経験者4名、看護師などで構成されています。 Bさん：４０名の審査員で8つの合議体があります。私の参加している合議体は医師と作業療法士、ソーシャルワーカー3名、ＰＳＷは全合議体審査員40名中、6名です。 Cさん：８合議体がありそのうち精神障害者対象は２合議体です。違う分野では責任がもてないと言う事もあり身体?知的?精神を分けて設定されています。私の合議体は精神科医、看護師、作業療法士、ＰＳＷです。 Dさん：周辺４自治体で一緒にやっています。３合議体で、精神科医3名、整形外科医３名、施設長クラス３名　社会福祉士4名、ＰＳＷ１名、理学療法士1名です。特徴は、資料を事前にもらえないので、当日早く行かなければならないということです（笑）。 Eさん：２２合議体　、特別委員8名を含め合計118名、１合議体5名編成で、３障害バランスよく配置されています。多いときは一回に６０件。　事前に資料は届きますがドサッと週