第4学年国语科学习指导案(书写）.PDF

第４学年国語科学習指導案 (書写） 平成２２年９月２８日（火）２校時 指導者 教 諭 佐々木 マ チ １ 単元名 筆順と字形 ２ 指導にあたって (1) 単元について 書写の指導は，学習指導要領の「言語事項」（２）に位置付けられている。第１学 年からの硬筆を使用する書写に加えて，第３学年から毛筆を使用する書写が始まり， 硬筆と毛筆を使用する書写の両方の指導によって，文字を書くという学習が系統的に 進められるように計画されている。 なお，新学習指導要領においては，書写は，「系統的な言語文化と国語の特質に関 する事項」（２）に位置付けられていて，「手紙を書いたり記録をとったりするなど の日常生活や学習活動に役立つようにする」という観点から，改善が図られている。 また，「毛筆を使用する書写は，硬筆による書写の能力を養うよう指導し，硬筆を使 用する書写の指導は，文字を正しく整えて書くようにする」と示され，硬筆書写と毛 筆書写の関連指導の重要性が改めて強調されている。 ３・４年生における毛筆を使用する書写の指導内容については，「毛筆を使用して， 点画の筆使いや文字の組み立て方に注意しながら，文字の形を整えて書くこと」と示 されている。４年生では，３年生における入門期の指導を受けて，文字を構成する一 つ一つの点画の筆使いに注意しながら，文字を正しく丁寧に書くことができるように する能力をしっかりと養うことが大切である。 本題材である「筆順と字形」は，書写のもっとも基本的で大切な内容の一つである。 基本的な筆順学習は，３年生までにほぼ完了することになっているが，新出文字や画 数，書写字数の増加などにより，児童が筆順を意識せずに書いてしまうことも少なく ない。そこで，この時期に，筆順への関心を更に高めて，筆順と字形には密接な関係 があり，筆順に従って書くと，字形を整えて書くことができることを理解させること は，大切なことである。 また，筆順と字形の学習の土台として，始筆走送筆・終筆などの基本的な筆使いや 体の動き，呼吸法，更に，新学習指導要領で示されている「点画の種類の理解や筆圧 に注意すること」についても，丁寧に指導したい。 (2) 児童の実態（男３名，女３名，計６名） 本学級の児童の多くが，書写の学習に意欲的に取り組み，文字が正しく上手に書け ることをとても楽しみにしている。特に，毛筆書写に対する興味・関心が高く，筆使 いや字形に気を付けて書こうとする態度が見られる。（資料：実態調査） 書写の基礎となる姿勢や鉛筆・毛筆の持ち方，基本点画（特にとめ，はね，はらい） 等については，さまざまな場面をとらえて繰り返し指導してきたが，まだ不十分な児 童が多い。短い時間に多くを書く必要に迫られた時などに，それらの意識が薄れ，崩 れてしまうことがある。 ４年生になって，児童は，毛筆学習として，本教材までに「毛筆の姿勢」, 「画の 長さ」や「画の方向」について学習してきた。児童の中には，筆を持って書くという 4 年－ 1 ことに精一杯という児童もおり，これらの既習事項については，本単元以降において も繰り返して指導していかなければならない。 また，筆使いについては，始筆で穂先の向きが「立てすぎ」や「寝すぎ」になった り，終筆で「力の入れすぎ」や「押さえが粗雑」になったりすることがある。また， 筆を運ぶ緩急の加減がうまくできないために，直線的になったり，蛇行してしまった りして，字形が整わない児童が見られる。一人一人の児童の実態に応じて，丁寧に指 導をしていかなけばならないと考えている。 (3) 指導の着眼 ① 意欲を高め，楽しく学習に取り組めるようにするための工夫 ・自己批正や相互批正を取り入れ，めあてに向かって楽しく学習が進められるよ うにする