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第 3 回 6月センター試験本番レベル模試 ［倫理］講評 倫　　　　理 倫　　　　理 夏休みは倫理の学習を進める大きなチャンスである。 Ⅰ.全体講評 Ⅱ．大問別分析 　「第3回6月センター試験本番レベル模試　倫理」 第 1 問　青年期・現代社会分野 の平均点は44.4点で，前回4月の模試の結果から 西洋近現代思想の知識をつければ，第 1 問 大きな変化はなかった。前回の結果と大問別に比べ の得点率はさらに上昇する。 ても，いずれの大問も数％上下している程度で 　第 1 問の得点率は56.6％。現在の日本の状況に多 あった。このことは，受験者の学習が前回4月の模 少関心があれば答えられる問 3 3 や，資料文読解 試の時点からそれほど進んでいないことを意味して の問 4 4 ，グラフ読み取りの問 5 5 のような， いる。ただし，この時期に倫理の学習を完成させて 知識をそれほど必要としない問題の正答率は高かっ いる受験者はそれほど多くないであろうから，この たが，西洋近現代思想の知識を問う問 2 2 や問 平均点はやむを得ないとも言える。そこで，まもな 9 9 の正答率が低く，この分野の学習が遅れてい く始まる夏休みの期間を利用して，一通り倫理の学 ることが分かる。第 1 問でも西洋近代思想分野の 習を終え，次回以降は自信をもって模試に臨めるよ 問題が出題されることがある。いずれも平易な選択 うになってほしい。 肢であるから，学習を進めた後に，もう一度解いて 　現状では，受験者は，模試の結果に一喜一憂する もらいたい。また，問 10 10 の趣旨読解問題は8 必要はない。自分が間違えた問題を直視し，率直に 択になっているが，これはここ数年では2016年度 反省し，それを足がかりに，夏休みに何をすべきか にのみ出題された形式である。通常の4択ではな について的確に把握することが大切である。 く，このような出題のされ方もあり得るが，文章の 趣意を的確に把握し，落ち着いて選択肢の文章の正 誤を判断することで，混乱に陥ることを避けたい。 第 2 問　源流思想分野 源流思想分野の知識を固めることが，日本思 想や西洋近現代思想の理解の助けになる。 　第 2 問の得点率は44.0％。全体的に正答率は低め であった。今までに少しずつ受験者が蓄えてきた知 識を基に各選択肢の正誤判断をした様子がうかがえ る。しかし，得点率がこの時期で40％台であると いうことは，これから学習を進めていけばかなりの 上昇を見込むこと