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　 メディア・コンテンツ産業活性化 研究会 報 告 書 2001年 3月 メディア・コンテンツ産業活性化研究会事務局 目　　次 第１編　メディア・コンテンツ産業の現状と課題　1 　１．メディア・コンテンツ産業を取り巻く環境2 　　 （１）メディアの普及　 2 　　 （２）コンテンツ市場の拡大　 5 　　 （３）デジタルコンテンツ配信サービスの開始　 11 　　 （４）メディア・コンテンツ産業を取り巻く技術開発　 13 ２．メディア・コンテンツ産業の課題分野別に見た動向 14 　　 （１）制作・流通活性化に関する動き　 14 　　 （２）国際展開推進に関する動き 18 　　 （３）既存システムの適正化に関する動き　 23 　　 （４）デジタルコンテンツ流通推進に関する動き　 25 ３．メディア・コンテンツ産業の活性化に向けた課題　 29 　　 （１）制作・流通活性化に向けた課題 29 　　 （２）国際展開推進に向けた課題 30 　　 （３）既存システムの適正化に向けた課題　 31 　　 （４）デジタルコンテンツ流通の推進に向けた課題 32 第２編　メディア・コンテンツ産業の活性化に向けて 34 　１．制作・流通活性化35 　　 （１）人材育成 35 　　 （２）税制面の支援および資金調達環境の整備 43 　　 （３）コンテンツの表現に関するルールの検討　 52 　　 （４）規制緩和等　 57 ２．国際展開推進 62 　　 （１）法制・ルールの整備　 62 　　 （２）海外におけるセールスチャンスの創出　 71 ３．既存システムの適正化　83 　　 （１）利用者本位のサービス提供　 83 　　 （２）コンテンツ流通の活性化につながる著作権管理システム整備 87 　　 （３）旧来の商慣行改善　 91 ４．デジタルコンテンツ流通の推進　95 　　 （１）ネット上での違法複製コンテンツの交換・流通等への対応　 95 　　 （２）デジタルコンテンツ流通の健全な発展を促すビジネス環境の整備に関する課題 106 ５．好循環創出に向けた官民の役割分担　114 はじめに メディア・コンテンツ産業（映像・音楽・ゲーム産業）は、ＩＴ（情報技術）産業の急速 な進展や、コンテンツのデジタル化に起因する流通の多チャンネル化等によるメディアの変 革を背景として、今後我が国において最も成長が期待される産業の一つとなっている。 もとより我が国国内のコンテンツ市場は、国際的に見ても大きなものであるが （ＣＤ、映 画興行、ゲームソフトはいずれも国別市場規模が世界第二位）、加えてゲームソフトやアニ メを初めとして世界市場を視野に入れたダイナミックなビジネスを展開しているコンテン ツも数多い。今後は、我が国が十分な国際競争力を有しているこれらのコンテンツについて は、２１世紀においても引き続き我が国の 「強み」であり続けながら、他のコンテンツ分野 もこれに追随していくことが望まれる。 一方急激なデジタル化の進展により、コンテンツがネットワークを介して国境を易々と飛 び越えたり、個人から個人へと品質を損なうことなく渡ったりするなど、容易かつ多様な形 で流通するようになったことにより、従来のフィルムやＣＤ、専用カートリッジ等のパッケ ージ流通を前提とした法制 ・ルール、ビジネスモデルが、こうした現状と齟齬を来している 状況も見られるようになってきた。 本研究は、コンテンツの流通形態が大きく変貌を遂げようとする中、こうした環境変化に 対応したデジタルコンテンツ流通の阻害要因と問題解決策を整理し、「有害」コンテンツへ の対応及び各国固有の文化への配慮も視野に入れながら、新たなルール ・メイキングを含め たビジネス環境の整備に向けての提言を行うことを目的とするものである。 本研究会の構成について メディア・コンテンツ産業に係る有識者・実務家からなる研究会の運営を通じ、諸課題の 検討を行う。研究会は 「基本問題ＷＧ」と「デジタルコンテンツ流通ＷＧ」の２