SFI研修会資料31-光和商事株式会社.PDFVIP

ＳＦＩ研修会資料 31 東京電力横須賀火力発電所 1 エネルギーの基本特性 エネルギーは、供給源としての化石燃料などの一次エネ ルギーから、その利用に適した電力などの二次エネル ギーに変換して使われる その変換の過程で各種の形態のエネルギー貯蔵と移送 が図られている エネルギー貯蔵の目的； １．供給と需要の時間的な差異の調整（負荷の平準化） ２．輸送設備との受け渡し ３．自然エネルギーの最適利用 ４．非常時のための備蓄 ５．たとえば、電気と熱の並行利用 など エネルギー貯蔵の方法： 図31-1 エネルギーフローの図 （NEDO ） １．力学的方法 － 位置、圧縮ガス、慣性力 ２．化学的方法 － 化石燃料、電池、化学的変換 ３．電気的方法 － 電池、超電導、コンデンサ ４．熱的方法 － 温水、水、氷、蓄熱材（溶融塩など） エネルギー貯蔵での留意事項： ○貯蔵中の損失を最小限に抑える －熱のリーク、電気のリーク、 機械式の抵抗損失（風損など） ○貯蔵する際の損失低減 －揚水効率、製氷効率、水素液化 ○非常用のエネルギーの迅速応答 －瞬停対応 ○使用時の十分な容量 －電池、吸蔵水素の放出容量 ○事故防止 －オイル流出、ガス爆発（水素、石油ガス） 図31-2 エネルギー有効利用の模式図（わかりやすい蓄熱の技術） 関連業界団体 NEDO 、ヒートポンプ・蓄熱センター、JHFC （水素・燃料電池実証プロジェクト）、（財）新エネルギー財団、 （社）電池工業会、（有限責任中間法人）JBRC （小型電池のリサイクル）、 石油連盟、（独）石油天然ガス・金属鉱物資源機構／JOGMEC （2005年石油公団廃止後国家備蓄の統合管理を担当）、 日本LPガス協会 2 化石燃料 石油・石油ガスの備蓄：備蓄事業は、国の直轄事業である国家備蓄と、民間石油会社等が法律により義務 付けられて実施している民間備蓄の2本立て 8,700 kl 190 2012 11 国家備蓄、民間備蓄を合わせて石油約 万 －約 日分（ 年 月現在）の使用量相当、万一石油の輸入が途絶えた場合で 190 3,090 93 2012 11 /JOGMEC も現在と同様の生活が 日間継続できる。石油ガスは 千トン－ 日分相当の備蓄が進捗中（※ 年 月末 ） 図31-3 石油・石油ガス備蓄の体系 （JOGMEC） 図31-4 国家備蓄石油・石油ガスの場所別数量 （国家 備蓄基地１０ヵ所、民間借り上げタンク17ヶ所） （JOGMEC） LNG は揮発し易いので長期備蓄 には不適 LNGタンク：巨大な魔法瓶のよう な金属製二重殻構造。内槽には 超低温に強い9％ニッケル特殊