全麻对体温的影响机制.pdfVIP

体温調節機構に及ぼす全身麻酔の影響 657 原著論文 体温調節機構に及ぼす全身麻酔の影響 横山幸三*椙 山加綱*蓑 田祐子* 大瀬克広*水 枝谷渉* 要旨 全身麻酔中の体温の変動は,熱 の産生と放散を調節する体温調節中枢に対する麻酔薬の影響 による可能性が高い.そ れが麻酔深度依存性なのか,あ るいは麻酔薬の種類によって異なるかを検 索する目的で,麻 酔法をエンフルレン(GOE)群 とNLA+笑 気群に分け,対 象を骨格筋の発達や基 礎代謝率に準拠して5群 に分けて同一環境下で観察を行なった.両 群とも導入期に体温は下降する 傾向を示すが,そ の後NLA+笑 気群は比較的安定するのに対し,GOE群 は中枢に対する血流刺激 温度が低下しても熱獲得反応が抑制され,し かも麻酔深度に依存する傾向がみられた. ている外耳道温,お よび核心温度としての直腸 I はじめに 温の動態を,年 齢別,麻 酔法別に測定し考察を 全身麻酔中には体温の下降をみることが多 加えた. く,こ とに麻酔導入時にこの現象は著しい.し II 対象および方法 かし,こ れに対する能動的熱獲得反応は通常み られず,手 術侵襲等のない限り一定の低体温を 1. 対象(表1) 維持する傾向がみられる.一 方,覚 醒時麻酔深 中枢神経系ならびに骨格筋の発達段階に合わ せて思春期までを4群(0～1歳 未満,1～2歳 未 度が浅くなるにつれ,震 え(shivering)な どの 熱獲得反応が起きて体温は徐々に回復されるこ 満,2～6歳 未満および6～16歳未満)に分け,成 となどから,全 身麻酔によって体温調節中枢が 人群は16～60歳 未満とし,計5群 につき,い ず 何らかの抑制を受けていることが示唆される. 体温調節中枢,特 に熱の放散 ・産生機構に対す つ手術操作などによる体熱喪失の少ない口腔外 る全身麻酔の影響を検索する目的で,環 境温度 科領域疾患全身麻酔下手術80症例を選択し,対 に対する体熱放散調節反応としての指尖皮膚温 象とした. と,体 温調節中枢に対する刺激温度と見なされ 2. 方法 鹿児島大学歯学部附属病院歯科麻酔室 受理日1991. 2. 28 77 658 日本臨床麻酔学会誌Vol. 12 No.5/Sep. 1992 表1 対象 p0.02,****p0.10,GOE-R-5群 を対照値 とする.(mean±SD) 手術室で行なった. る緩徐導入群(S群)の2群 に分 けて行なった. (2) 温度測定部位:静 脈確保を行なっていななお,気 管内挿管時の筋弛緩薬 にはサクシニル い上肢指尖皮膚温,外 耳道温および直腸温の3 コリン(1mg/kg)を 使用した. 箇所とした. (3) 測定時間:麻 酔導入前から導入後60分min)・ま ドロペ リドー ル(0.22±0.06mg/kg, では10分間隔とし,以 後手術開始時,手 術終了 時,お よび麻酔覚醒時とした.た だし,6歳 未 満の幼児群については,前 投薬効果と導入の円 滑性を重視し,外 耳道温ならびに指尖皮膚温測 定器の装着は導入10分後に,ま た,直 腸温測定 皮膚温 と外耳道温は,6歳 未満群では導入10分 器の挿入は気管内挿管後の導入30分 以後とし 後