微分法と积分法区分求积法-新潟県立教育センター.pdfVIP

平成26 年度 教科リーダー養成講座（高等学校） 実践記録 グループ学習を利用した，生徒の活動を中心とした学習 －数学Ⅱ「微分法と積分法（区分求積法）」の指導を通して－ 新潟県立新津工業高等学校 授業者 教諭 大泉 一幸 Ⅰ 研究テーマ設定の理由 本校では，数学を苦手としている生徒が多く存在する。公開授業をするこのクラスは，３年間問題演 習を中心とした授業を行ってきたが，「生徒自らが考える」という機会をあまり設けなかったように思う。 また，本校では数学Ⅱは２年次３単位，３年次２単位で行っているため時間的な余裕もある。 このような理由から，２・３学期の授業では「自らが考え」，「お互いに学び合う」という機会を増や したいと考え，グループ学習を中心とした生徒主体の授業を行おうと考えた。 Ⅱ 学習指導案 １ 日 時 平成26 年11月7 日（金） ５限（13:30～14:22 52 分） ２ 指導学級 工業マイスター科 ３年１組 （男子38名） ３ 教科・科目 数学・数学Ⅱ ４ 使用教材 教科書 数研出版 新高校の数学Ⅱ 副教材 数研出版 ポイントノート数学Ⅱ 授業プリント（スタディエイド） ５ 単 元 第５章 微分法と積分法 第２節 積分法 ６ 単元の目標 （１）微分法・積分法の関係に関心を持ち，それぞれの意味を理解しようと積極的に取り組む。 （関心・意欲・態度） （２）積分法の図形的な意味を理解し，定積分が表す図形をイメージし，活用や説明をすることがで きる。（数学的な見方や考え方） （３）積分の計算を用いて，図形の面積などを求めることができる。（数学的な技能） （４）積分の基礎的な計算方法を理解し，計算できる。また，区分求積法を学ぶことで，定積分の有 用性を理解し，知識を深める。（知識・理解） ７ 生徒の実態 前向きに授業に取り組む生徒が多いクラスである。計算等の作業には積極的に取り組むが，考察し てほしい問題に対し，すぐに解法を聞きたがる傾向がある。 そこで，２学期からはグループ学習を中心としたプリント学習を行い，まとめ役（割と数学得意な 生徒），記録係，発表係（割と数学苦手な生徒）という形でグループを分け，グループ内で考え，教え 合う環境を作った。これにより今までは基礎的な問題だけを取り組んでいた生徒も難しい問題などに も取り組むようになってきている。 ８ 単元の評価基準 関心・意欲・態度 数学的な見方や考え方 数学的な技能 知識・理解 微分 ・積分の考え方 事象を数学的に考察 積分の考え方におい 積分における基本的 に関心を持ち，それら し表現したり，多面的 て事象を数学的に表 な概念，原理・法則な を事象の考察に活用し ・発展的に考えたりす 現・処理する仕方や推 どを体系的に理解し， て数学的論拠に基づい ることなどを通して， 論の方法などを身につ 知識を身につけてい て判断しようとしてい 積分における数学的な けている。 る。 る。 見方や考え方を身につ けている。 ９ 単元の構成 （評価基準：関関心・意欲・態度，見数学的な見方や考え方，技数学的な技能，知知識・理解） 時 目標（学習内容） 学習活動 評価と方法 １～ 不定積分とその計算 微分と積分の関係を理解し，不定積 行動観察 関 ３ 分を求める。