植物形态学会第20回大会发表要旨-J-Stage.PDFVIP

植物形態学会第 20 回大会発表要旨 P-1 P-3 fugu5 変異体で見られる補償作用とスクロース ユーグレナの光合成タンパク質の輸送に関す の関係 る分子細胞形態学的研究 1 2 3 1 1 1 1, 2 Ferjani Ali , 武藤由香里 , 藤森玉輝 , 堀口吾朗 , 柳 長舩哲齊 , 奈良真孝 , 江原友子 澤修一 3 2 1, 4 1 2 , 前島正義 , 塚谷裕一 日体大・生命科学， 東医大・微生物学 1 2 3 4 東大・院・理， 名大・院・生命農， 東大・院・農， 基生 研 先に，われわれはユーグレナの葉緑体発達過程で LHCPⅡ分子がゴルジ体を経由する現象をみいだした． 補償作用とは，葉原基における細胞増殖活性の低下 その後，高等植物でも同様の現象が確認され，単細胞 により細胞数の減少が引きされると，個々の細胞が大型 から高等植物にいたる普遍的な現象であることが明らか 化する現象である．我々はこれまでに，補償作用を示す にされた．今回は，LHCPⅡ分子がゴルジから葉緑体へ fugu 変異株について報告してきた．その中から，本発表 輸送される経路に着目し，免疫電顕法を用いて経時的 ではfugu5 のもつ興味深い表現型について報告する． に観察した．小胞体は，葉緑体包膜と融合することが形 fugu5 の子葉は野生型に比べて長い形態を示し，補償 態学的に確認され，さらにゴルジ体由来の小胞体がミト 作用を示すが，MS 培地上での生育により，その葉形が コンドリア外膜と融合している像も観察され，ミトコンドリ 野生型へと回復すると共に，補償作用が完全に抑制さ アのタンパク質の一部もゴルジ体を経由する可能性が れることを見いだした．そこで補償作用を抑制する培地 示唆された．光合成タンパク質の葉緑体への輸送は， 成分を検討したところ，スクロースを含まない培地では 小胞体が最初に葉緑体に融合する新しい知見が得ら 補償作用が誘導されることが明らかになった．またクロ れた． ーニングの結果からFUGU5 はH+-pyrophosphatase をコ ードすることが判明した．スクロースの役割について，現 在進行中の解析の結果を元に議論したい． P-2 P-4 イグサ属植物における単面葉の進化パターン 単細胞性緑藻 Gloeomonas の細胞形態の進 とその遺伝的機構 化 1 1, 2 1 2 山口貴大 , 塚谷裕一 野崎久義 , 仲田崇志 1 2 1 2 基生研， 東京大・院・理 東京大学・理， 慶應義塾大学・先端生命研 単面葉とは，単子葉植物でよく見られる，葉身が一般 ピレノイドの消失は様々な植物群で認められるが進化 的な葉（両面葉）の背軸面に相当する組織だけで構成 的意義は不明である．Noza