防卫省改革会议（第3回）説明资料.PDFVIP

資 料１ 防衛省改革会議（第３回）説明資料 平 成 ２ ０ 年 １ 月 防 衛 省 目 次 Ⅰ 「あさゆき事案」について １ 事案の概要 ２ 問題点 ３ 事案を受けた取組 (1) 緊急対策の実施 (2) 再発防止に係る抜本的対策 Ⅱ 「イージス事案」について １ 事案の概要 ２ 問題点 ３ 事案を受けた取組 (1) 情報流出対策会議の設置 (2) これまで実施した対策 Ⅲ 今後実施予定の対策 １ 自衛隊情報保全隊（仮称）の新編（平成２０年度予算案） ２ Need to Know の原則の徹底 ３ 情報保全意識の更なる向上 (1) 誓約内容の強化 (2) 啓発活動 ４ 警務隊の統合 Ⅳ 検討に資する事項 １ 防衛省において取り扱う秘密に係る法制度 (1) 特別防衛秘密 (2) 防衛秘密 (3) 省秘 ２ 過去の秘密漏えい事案 (1) １等空佐による秘密漏えい事案（昭和４３年逮捕） (2) 元陸将補等による秘密漏えい事案（昭和５５年逮捕） (3) ３等海佐による秘密漏えい事案（平成１２年逮捕） ○ 別紙１： 情報流出対策会議における部外有識者の主な意見 ○ 別紙２： 秘密制度 1 Ⅰ 「あさゆき事案」について １ 事案の概要 (1) 海上自衛隊の護衛艦 「あさゆき 」所属の海曹長Ａは 、平成１７年１月頃から 、 艦内の業務用パソコンの数が少ないことから、業務実施上の不便を感じ、自宅 の私有パソコンで業務を実施するようになった。その際、バックアップの必要 性や職務上の知識・技能向上に役立てるとの動機から、海上自衛隊の訓練、通 信に関する秘密情報を含む業務用データを可搬記憶媒体により無許可で艦内か ら持ち出し、自宅の私有パソコンに保存するようになった。 (2) 海曹長Ａは、その私有パソコンでファイル共有ソフト「ウィニー」を使用し ていたが、そのパソコンがコンピュータウィルスに感染したことから、業務用 データが「ウィニー」ネットワーク上に流出した。平成１８年２月２１日に流 出が確認された（いわゆる「あさゆき事案」）。 (3) あさゆき事案のほかにも、各自衛隊等において、データのバックアップや知 識向上等を目的として無許可で業務用データを持ち出し、自宅パソコンに保有 していたものが、インターネットを通じて流出する事案が相次いで発生した。 ２ 問題点 (1) 一連の事案発生の背景には、近年の急速なＩＴ化の流れに、防衛省・自衛隊 における情報管理体制・意識が追いつかなかったことがあると考えられる。 (2) 具体的には、一般社会において、パソコンの普及等により情報の電子データ 化が進む一方で、防衛省・自衛隊においては、平成９年頃より、内部部局など 中央組織において業務用パソコンの導入を計画的に実施してきたが、地方組織 への導入は遅れ、多数の私有パソコンや可搬記憶媒体が職場に持ち込まれ、使 用される状態となった。その結果、私有パソコン等を持ち帰る際などに、業務 用データが自宅に持ち出される結果を招くこととなった。 ３ 事案を受けた取組 (1) 緊急対策の実施 あさゆき事案を受け、平成１８年２月２４日に事務次官通達を発出し、以下の 緊急対策を講じた。 (ｱ) 職務上使用したことのある私有パソコン等にファイル共有ソフトが入ってい る場合には直ちに削除すること 2 (ｲ) 私有パソコン等