指导资料道徳第31号.PDFVIP

.pref.kagoshima.jp/ （通巻第１８５９号） 指導資料 道 徳 第31号 鹿児島県総合教育センター 対象 幼稚園 小学校 中学校 平成27年10月発行 校種 高等学校 特別支援学校 学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育 －各教科等で行う道徳教育の進め方－ 道徳教育の充実に向けては，児童生徒の発達の段階や特性等を踏まえ，指導内容の重点 化を図り，学校の教育活動全体を通じて意図的，計画的な指導を行うことが重要である。 今後，道徳教育の重点目標に基づき，各教科等の授業で重点化した指導内容をどのよう に指導すればよいのか，その具体例を紹介する。 １ 学校の教育活動全体を通じて行う道徳教 ２ 各教科等で行う道徳教育を進めるための 育の必要性 視点 道徳教育が，学校の教育活動全体を通じ 各教科等には，それぞれ特有の目標や内 て行うものであることは， 『一部改正学習 容があり，それらは全て，児童生徒の豊か 指導要領』（平成27年３月）においても一 な人格の形成につながるものである。その 層重視され，第 １章総則に次のように示さ ため，各教科等において，意図的，計画的 れている。 な道徳教育を行うことが大切になってくる。 第１ 教育課程編成の一般方針 そこで，各教科等の指導を通じて児童生 ２ 学校における道徳教育は，特別の教科であ 徒の道徳性を養 うためには，教師の用いる る道徳 （以下 「道徳科」という。）を要とし て学校の教育活動全体を通じて行うものであ 言葉や児童生徒への接し方，授業に臨む姿 り，道徳科はもとより，各教科， （外国語活 勢や熱意といった教師の態度や行動による 動，）総合的な学習の時間及び特別活動のそ れぞれの特質に応じて，生徒 （児童）の発達 感化とともに， 『学習指導要領解説総則編 の段階を考慮して，適切な指導を行わなけれ ばならない。 （抄）』（平成27年７月）において，次の ※ （）は小学校学習指導要領のみ 二つの視点を挙げている。 ここには，道徳教育は，各教科等のそれ (1) 道徳教育と各教科等の目標，内容及び ぞれの特質に応じて適切に行われなくては 教材との関わり ならないことが示されている。そして，道 各教科等の目標，内容及び教材には， 徳科は，各教科等で行う道徳教育としては 児童生徒の道徳性を養 うことに関わりの 取り扱う機会が十分でない内容項目に関わ 深い事柄が含まれている。各教科等にお る指導を補充したり，深化したり，統合し いて道徳教育を適切に行うためには，そ れぞれの特質に応じて道徳の内容に関わ たりする役割を担っているのである。 - 1 - る事項を明確にし，それらに含まれる道 ３ 全体計画の別葉の作成 徳的価値を意識しながら学校独自の重点 内容項目を踏まえて指導することが大切 学習指導要