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第３章 静脈栄養 第２節 中心静脈栄養法 Chapter ３ 静脈栄養 ２．中心静脈栄養法 (TPN) ７．ＴＰＮ時の使用機材 2015 年10 月21 日版 JCHO 宮崎江南病院外科 白尾一定 １．要約 表１ 輸液ポンプ使用中のチェックリスト TPN 時は、あらかじめフィルターが輸液ラインに組み （宮崎江南病院資料） 込まれたインラインフィルターを用いる。輸液ライン ポンプの取り付け ポンプはしっかり固定できているか はクローズドシステム（閉鎖回路）とし細菌感染を防 床は水平で安定しているか 止する。輸液量が正確に投与されるようにポンプを用 患者との落差はないか いる。 装置の動作 ポンプの外装に破損はないか ２．ポンプ 薬液の固着はないか 輸液量が正確に投与されるように輸液専用ポンプを AC 電源で作動しているか 動作ｲﾝｼﾞｹﾞｰﾀが点滅しているか 用いる。手動クレンメで連続的に定流量を投与するの 輸液バック は困難であり、体位や移動などで流量は変化する。急 薬液の減り具合は順調か 激な水分投与や過剰な糖質・脂質・アミノ酸投与が身 気泡の発生はないか 1) 設定値（注射箋で確認） 体に悪影響を及ぼす 。主な輸液ポンプの比較を表２ に示す。ポンプにより輸液セットが推奨されているの 滴数／ml は適正が で注意が必要である。予定量と流量は入力し画面に表 予定量・積算量は適正か 流量は適正か 示される。バッテリー機能も内蔵されているが、移動 滴下・点滴のプロｰグ する前には、バッテリーが充電されていることを確認 滴下に不具合はないか する。早送り機能での追加流量は積算量に加算される。 滴検出ランプか点滅しているか 警報・警告機能はどのポンプに装備されているが、日 水平であるか 本語ガイダンス機能により警報の内容を表示するポン 正しい位置に装着されているか プも発売されている。ポンプ使用前に機能と使用法を 輸液ライン 指定の点滴セットであるか 確認しておく必要がある。輸液ポンプ使用中のチェッ 輸液ラインの屈曲・圧迫はないか クリストを作成しておき、開始時、流量変更時などに 三方活栓やクレンメは開放してあるか チェックする （表１）。 接続部からの液もれはないか 接続部からの液漏れはないか ３．インラインフィルター（フィルター） 24 時間毎に固定場所を変更しているか フィルターは、血管内へ入る前