高度衛生管理基本計画書要点.pdfVIP

高度衛生管理基本計画書 １ 地域名 浜田地区 ２ 地域の概況 都道府県名 島根県 関係市町村名 浜田市 地域の特徴 浜田漁港は、島根県西部の石見地方のほぼ中央に位置する特定第３種漁港である。浜田市に は丘陵地や山地が多く、海岸線は切り立ったリアス式地形と砂丘海岸で形成され、優れた自然 景観と天然の良港をもたらしている。浜田漁港の沖合は広大な大陸棚を有し、対馬暖流と日本 海固有水・島根沖低部冷海水が混合する海域であり、良好な漁場が形成されている。 浜田漁港は、広島から山陽自動車道、広島自動車道、中国自動車道及び浜田自動車道を利用 して浜田市中心部まで１時間30分の距離にあり、週末は山陽方面から多くの釣り客や観光客が 訪れている。一方、浜田から三隅方面や石見銀山方面へは山陰道が一部開通し、山陰の主要都 市間の交通の便も改善されてきている。また、浜田漁港には、 「しまねお魚センター」があり、 浜田漁港で陸揚げされた魚や加工品を販売しているほか、併設された食堂や浜田市公設水産物 仲買売場にある食堂では地場の新鮮な魚料理を提供しており、地元をはじめ市内外から多くの 人々が訪れている。 浜田漁港の歴史は古く、応神天皇の世（西暦270年から312年）に、浜田近海の漁場が開発さ れ、これに伴って天然の湾に恵まれた浜田浦、松原及び瀬戸ケ島に港が作られたことから始ま る。浜田地区が水産の町として急激に発展したのは明治に入ってからであり、特に昭和27年に 第３種漁港、昭和44年に特定第３種漁港に指定され発展し、今日では西日本有数の水産都市に 成長した。 漁港の抜本的な整備は、昭和30年度からの第2次漁港整備長期計画における修築事業として、 元浜地区より本格的な漁港整備に着手してきた。昭和51年に原井地区（４号荷さばき所）の埋 立て、昭和62年に笠柄地区加工団地用地造成が完了し、陸揚げ、準備及び休憩の機能に加え、 背後に加工処理の機能を備えて、特定第３種漁港として機能の充実が図られた。平成３年に浜 田地区マリノベーション拠点漁港漁村総合整備計画が計画され、高度沿岸漁業ゾーンとしてマ リン大橋、瀬戸ケ島が整備され現在に至っている。 水産業の役割 平成22年国勢調査によると、浜田市の産業別就業者数29,146人のうち、第一次産業の漁業は320 人（1.1％）と少ないが、漁船・漁労機器等の製造を含む製造業が3,549人（12.2％）、卸売業・ 小売業が4,828人（16.6％）と水産関連産業の就業者数が多い。浜田漁港背後に控える水産加工団 地をはじめ、市内には50社に及ぶ水産加工場が立地している。地場のカレイ類を原料とした加工 品では全国の4割以上を占める加工産地となっているなど、浜田地区に陸揚げされる多種多様な 漁獲物を原料とした水産加工業が発展し、水産関連産業が地域の基幹産業となっている。 浜田漁港の陸揚量・金額は、ピーク時の19.8万トン、116.3億円（平成2年）から現在の1.9万ト ン、56.8億円（平成26年）と大幅に減少しているが、これは主にマイワシの資源減少によるもの である。浜田沖は好漁場を有することなどから、大中型まき網漁業と中型まき網漁業、沖合底曵 - 1 - 網漁業のほか、いか釣漁業、定置網漁業、一本釣漁業などの沿岸漁業が営まれ、多くの種類の水 産物が陸揚げされており、山陰地方有数の流通拠点としての役割を担っている。 漁港名：浜田漁港 種別：特定第３種 所在地：島根県浜田市 市場取扱量：19,295 ｔ （Ｈ26 年） 市場取扱金額：5,683 百万円（Ｈ26 年） 属地陸揚量 ：11,908 ｔ(Ｈ25 属人陸揚量：5,279 ｔ（Ｈ25 属地陸揚金額：3,677 百万円 年） 年） 登録漁船数：150 隻（Ｈ25 年） 利用漁船数：273 隻（Ｈ25 年） （Ｈ25 年） 資料：ＪＦしまね「水揚データ」（Ｈ26 年）、水産庁「漁港の港勢調査」（Ｈ25 年） ３ 高度衛生管理の基本方針等 高度衛生管理の基本的な考え方 ＜浜田漁港で衛生管理を行う重要性＞ 浜田