門真市国民健康保険事業収支改善計画（案）.docVIP

資料３－１ 門真市国民健康保険事業特別会計収支改善計画 平成２０年３月 門　真　市 ＜目次＞ １．門真市国民健康保険事業特別会計収支改善計画の策定について ???　１ ２．計画期間 ???　４ ３．計画の推進体制 ???　４ ４．収支改善項目について ???　５ ５．改善後の収支見込みについて ???１１ １．門真市国民健康保険事業特別会計収支改善計画の策定について ●　国民健康保険事業における問題点 国民健康保険は、国民皆保険制度を支える基盤的役割を担っており、住民に対する医療の確保と健康の保持増進に大きく貢献してきたところです。しかしながら、他の被用者保険に比べ、もともと高齢者や無職者などの占める割合が高い国民健康保険は、医療技術の高度化等に伴う医療費の増大、急激な少子高齢化の進展、経済状況の悪化などの影響を受け、多くの市町村で安定的な運営が困難な状況になっています。 また、国民健康保険事業は、保険料と国庫負担金などで賄わなければならない事業のため、法律の規定により、独立採算を基本とする特別会計制度により運営を行わなければならないとされています。しかしながら国民健康保険事業特別会計は、一般的な会計と異なり、支出額に応じて収入額を確保しなければならない点に大きな特色があります。すなわち一般的な会計の場合は、収入の減少が予想されれば事業を縮小して支出を抑え、収支均衡を図ることも可能ですが、国民健康保険の場合は、収入（保険料）が望めないからといって即座に支出（保険給付費）を削減することはできません。これらのことから、適正かつ確実な国民健康保険料の確保と医療費総額の抑制が重要となってきます。 ●　本市における現状と問題点　 本市国民健康保険事業においては、人口における国民健康保険への加入率が府内平均と比較して高い状況にありますが、その一方で国民健康保険料の収納率は、府内の平均と比較してかなり低いという状況にあります。 こういう状況の中で伸び続ける医療費総額などが要因で、国民健康保険事業特別会計は長年にわたり赤字が続いており、平成１８年度決算においては、単年度赤字額が約７億９，１５４万円、累積赤字額が約５８億５，４５０万円と危機的な状況に陥っており、収支改善へ向けた取組みが急務となっています。 計画の位置づけ 　　昨年６月に制定された「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」により、 平成２０年度決算から全会計の収支の総額で財政の健全性が判断されることとなるため、国民健康保険事業特別会計において多額の累積赤字を抱える本市は極めて厳しい状況に置かれることとなります。 そこで本計画は、「門真市財政健全化計画（案）」における「国民健康保険事業特別会計収支改善計画編」を具現化し、国民健康保険事業特別会計の収支の改善を強力に推進するため策定したものです。 ２．計画期間 平成２０年度から平成２６年度 ３．計画の推進体制 本計画は、収支改善に向けた取組みについて不断の見直しを行い、門真市国民健康保険事業特別対策本部において厳正な進行管理を行います。 ４．収支改善項目について １）歳入の確保について 　　被保険者間の公平負担の原則のもと、収納率の向上を図ることにより国民健康保険制度の安定的運営をめざします。 特に現下の最重要課題である滞納問題については、以下の取組みを重点的に進めていきます。 滞納者に対する早期対応等 ア　早期対応 現年度分の滞納が発生した段階で、早期に滞納者と面接を行い納付相談等を通 じて、完納に向けた指導等を効率的に行います。 イ　滞納整理支援システムの導入 　来庁や訪問による納付相談?納付の履行監視?各種の催告?滞納処分等の収納 業務をスピーディかつ効果的に遂行するため、滞納者個々の情報を一括管理する 「滞納整理支援システム」の導入を図ります。（※平成20年11月稼動予定） ウ　直接対応 　　※短期被保険者証については、直接手渡し交付を原則とするなど折衝の機会をより多く確保することによって、納付指導の強化を図ります。 ※短期被保険者証：特別な事情等がないにもかかわらず納期限から６ヵ月が経過しても保険料を納付しない場合や納付相談での納付誓約内容を履行しようとしない場合に発行するもので、有効期限が通常より短い保険証 　エ　休日?夜間における納付相談や訪問指導及び訪問徴収