复数计算机用合奏试作.pdfVIP

3-5-11 複数の計算機を用いた合奏システムの試作* ◎ 一瀬 護，村上 優樹，安部 裕造，森口 徳崇（龍谷大院・理工学研）， 三浦 雅展（龍谷大・理工） わる要素については可変であるが，ブルース 1 はじめに などに見られる，数小節からなる演奏を 1 フ 複数の楽器からなる協調演奏は合奏と呼ば レーズ単位として繰り返し演奏する演奏方法 れ，さまざまな形態が存在する．この合奏を を対象としているため，変化の適応タイミン テーマに，人と計算機による演奏環境の提案， グはフレーズの変わり目としている． 通信における遅延に関する調査，人と計算機 とのインタラクションに着目した研究，など 3 計算機を用いた協調演奏モデル 複数の先行研究が存在する[1-3]．しかし，柔軟 3.1 提案モデルの位置づけ なネットワークが構築可能とされるアドホッ 複数の計算機による協調演奏の基礎的モデ クネットワークを用いて，合奏環境を実現す ルが提案されている[4] ．この基礎的モデルで る試みは少なく，また，合奏を実現するシス は，自動演奏機能が備わった 1 つの計算機に テムを客観的に評価するための尺度も明らか 対して 1 つの楽器パートを割りあて，人間奏 にされていない． 者が合奏へ参加・離脱したかの動向判断をす 本研究では，複数の計算機間の通信にアド るために調性やコード進行，ジャンル推定な ホックネットワークを効果的に使用し，協調 どの各種音楽情報を用いている．この結果を 演奏する合奏環境の実現を目的として，シス 自動演奏中の音楽コンテンツへリアルタイム テムの開発を行なう．提案システムは，流動 に反映することにより，演奏の整合性を確保 的な奏者の参加・離脱など，アドホックネッ している．本研究で提案する協調演奏モデル トワークでなければ実現困難な動作を実装す では，人と計算機の 2 タイプの奏者双方に着 ることでアドホックネットワークの拡張性や 目するのではなく，自動演奏機能をもった計 有効性を確認する．また，構築した提案シス 算機のみに焦点をあて，参加・離脱など，周 テムと市販の合奏システムを用いて，合奏と 囲の状況に応じて柔軟に音楽コンテンツを決 関連が高いと思われる項目「滑らかな」，「調 定し，演奏の整合性，つまり直感的に違和感 和している」，「違和感がない」などの計20 のない自然な演奏を継続して生成できる協調 対の形容詞を用いて 7 段階ＳＤ評価法による 演奏モデルを示す． 実験を実施し，合奏システムを評価するため 3.2 提案モデルの概要 の因子を明確に特定することで，完成度の高 Fig.1 に提案する協調演奏モデルを示す． い合奏システムを目指す． Fig.1 は，相互接続された 4 台の計算機から構 成され，1 台の計算機には各楽器パートに対