氏名生年月日池田岳史昭和50年1月20日生本-福井大学.PDF

いけ だ たけ し 氏名 （生年月日） 池 田 岳 史 （昭和50 年 1 月20 日生） 本 籍 大阪府 学 位 の 種 類 博 士（医学） 学 位 記 番 号 医博乙第230 号 学位授与年月 日 平成25 年3 月22 日 学位授与の要件 学位規則第4 条第2 項該当 学位論文題 目 Regional quantification of muscarinic acetylcholine receptors and β-adrenoceptors in human airways （ヒト呼吸 器系におけるムスカリン受容体およびβ-アドレナリン受容体の 組織分布と薬理学的特性に関する研究） 掲 載 雑 誌 British Journal of Pharmacology 巻・頁・発行年月 166 ・1804-1814 ・2012 年7 月 論文審査委 員 主 査 石 塚 全 副 査 政 田 幹 夫 副 査 腰 地 孝 昭 －125－ 学 位 論 文 の 要 旨 ※ ふ り が な いけだ たけし 整理番号 氏 名 池 田 岳 史 Regional quantification of muscarinic acetylcholine receptors and -adrenoceptors in human airways 学位論文題目 ( ヒト呼吸器系におけるムスカリン受容体およびβ-アドレナリン受容体の組織 分布と薬理学的特性に関する研究) 【研究の目的】ヒト呼吸器系組織に分布するムスカリン受容体およびβ-アドレナリン受 容体は、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬の主要なターゲットである。しかし、そ の発現量や部位差, 呼吸器疾患との関連については未だ十分な情報は得られていない。 それは、ヒト組織のような微量サンプルに、従来のホモジネート結合実験法が十分適用 できなかったことが一因と考えられる。 近年になり、微量サンプルでも受容体の定性・定量解析が可能な 「組織片結合実験法」 が我々のグループにより開発された。本研究では、外科手術時に摘出された肺の少量の サンプルにこの組織片結合実験法を適用して、ムスカリン受容体およびβ-アドレナリン 受容体のサブタイプと組織分布を調べた。 【方法】実験を開始するに当たり、福井大学医学部倫理委員会の承認を得るとともに、 患者からは術前にインフォームドコンセントを得た。対象は、男性19 人と女性8 人の非 喫煙者(年齢50-78 歳)であり、肺癌のため切除された肺葉の健常部位から、区域気管支、 亜区域気管支、肺実質の組織片を作製した。 作製した組織片を放射性リガンドとともに4 ℃でインキュベーションした。１８時間 後、組織片を洗浄した後、0.3 N 水酸化ナトリウムで溶解し、単位タンパク量当たりの 放射性リガンド結合量すなわち受容体密度を測定した。 3 ムスカリン受容体は H-N-methylscopolamine の結合を、β- アドレナリン受容体は 3H-CGP-12,177 の結合を指標にした。 結合飽和実験において受容体密度を測定し、M 、 1 M 、M サブタイプおよびβ、β サブタイプに選択的な薬物を用いた競合実験でサブタ ２ 3 1 2 イプの同定と組織分布を解析した。