美吉野农园（柿梅）産地见学交流报告.PDFVIP

美吉野農園 （柿・梅） 産地見学・交流報告 2016 年 10/13-10/14 難波 美恵子 美吉野農園は奈良県五條市にあり、五條市は市町村別で柿の生産量が日本で一位という所で古くから有名な柿 の生産地でした。 共同選果場見学 伺った時は、平核無柿の出荷が最盛期で、柿部会 81 名の生産者 から、毎日約 40ｔの柿が共同選果場に持ち込まれていました。 トレーサビリティを明確にするために、生産者ごとに選別され、 組合として規格 ・品質を守るために厳しく選果されます。加工に 出来ない物は生産者に戻されます。 平核無柿は渋柿なので、炭酸ガスを使って渋抜きを行ないます。 室と呼ばれる炭酸ガスを密閉できる大きな装置に、コンテナを 左後ろに見えるが室です。右は渋抜き準備中 積み上げてゆっくりとガスを注入 して 18 時間置き、２８度の保温庫でゆっくり冷まし、毎日渋の抜け具合を確 認しながら 3～4 日かけて渋抜きが行われます。その日々のデータは生産者にフィードバックされるそうです。 渋抜きを正確に言うなら、渋は抜けるのではなく炭酸ガスで渋味のタンニンを、コーティングして感じなくさせ ているのだそうです。 梅干し作業場見学 隣には梅干 しの作業所があり、２０ ｔも漬けることのできる大 きな槽に梅と塩と赤シソで、家庭で作る様な梅干 しが作られてい ました。伺った時は塩漬けした梅を平ザルに並べて天日干 しの作 業中でした。 梅部会 128 名の生産者ですが、柿と同様に梅干しもトレーサビ リティが明確です。と、自信を持って言われました。商品として 梅干 しと言えるのは、梅と塩で漬けたものだけです。塩は国内産 一つ一つひっくり返しながら検品 します の粗塩、赤シソは地元の物とこだわっています。 柿の加工場見学 山地が多い西吉野地区ですが、標高 400 メートルの斜面の上 に加工場はありました。斜面を吹き上げて来る風も利用するた めだそうです。 渋抜きした柿の皮を剥き乾燥機で乾燥させ、とろっと甘いあん ぽ柿や、実を八つに割り乾燥させた柿チップ等に加工されてい ました。 見た目の悪い物は目視で除去 します 柿の圃場見学 見学させて頂いた圃場は坂を上りきった平らな柿畑でした。 柿の実は大きくきれいに実っていました。つぼみが付いた頃、 日当たり実太りを考えて摘蕾の作業がきちんとされているか らです。ちなみに柿の花は淡いレモンイエローで蜜蜂が受粉 させてくれます。 生産者さんとの交流会 美吉野農園の皆さんは、初夏の梅・秋の柿と年２回収穫出来る この畑を共同で経営されています ので、だいたい両方を栽培されています。 そのために、１年中剪定 ・下草刈り・肥料やりなど作業はあり休む暇はないそうです。どちらも急な斜面にあり 作業の大変さは想像を絶するものだと思います。生産者も高齢化で辞められる方もありますが、 若い方が一から始めるのは難しいと言われ