腹 囲 ※ 男性 85cm以上 (内臓肥満) 女性 90cm以上 空腹时血糖値.PDF

第５２号 平成１７年４月１日 発行 〒950-2087 住所 新潟市西有明町 1 番 27 号 Tel 025-267-1251 FAX 025-267-3199 E-mail main@ ホームページアドレス 管 理 栄 養 士 岩 原 由 美 子 最近我が国でも心筋梗塞が増加し、その対策が急がれています。 心筋梗塞は動脈硬化に基づく病気です。動脈硬化の予防には、動脈硬化の危険因子である 血糖や血圧、コレステロール、体重などのコントロールや禁煙が大切です。 さらに最近は、たとえこれらの危険因子の１つ１つはわずかな異常であっても、それを重ねもつ と動脈硬化が進行することが明らかになりました。とくに、内臓肥満や中性脂肪高値、HDL コレス テロール低値、高血圧、空腹時血糖高値の 5 項目のうち 3 項目以上ある場合をメタボリックシンド ローム（表１）といい、その頻度は成人のおよそ 20～30％です。この人達は心筋梗塞の頻度が著し く高くなります。 検査で少し異常がでた場合「ちょっと血糖値が高いけど症状はないし、このくらいなら大丈夫」と 考えて放置しておられないでしょうか。検査値に少し異常がでている段階や生活習慣病が一つ現 れた場合には、腹囲を測ったり、危険因子がいくつ重なっているかをチェックしてみてください。 危険因子がいくつか重なっていたら、メタボリックシンドロームかどうかを診断してもらい、食事や 生活習慣の改善（運動の実行・禁煙・適量飲酒）をはかり、減量し、病気を予防します。 当院糖尿病外来では、医師を中心にチームを組んで栄養・看護外来で栄養士と看護師がデー ターによる生活習慣病予防対策を含む日常生活指導に力を注いでいるところです。 （表１）メタボリックシンドロームの診断基準 (1～５のうち３つ以上があてはまる場合をいいます） 腹 囲　 ※ 男性　85cm以上 (内臓肥満) 女性　90cm以上 空腹時血糖値 110mg/dl以上 中性脂肪 150mg/dl以上 HDLｺﾚｽﾃﾛｰﾙ 40mg/dl未満 血 圧　 ※※ 130/80ｍｍHｇ以上 ※おへその高さの腹囲 ※※日本高血圧学会2004年ガイドライン