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Vol.２２ ２００７年４月 金沢大学附属病院 Team DiET 発行 ～糖尿病はあなたが主治医～ http://web.hosp.kanazawa-u.ac.jp/ 春の号 Team DiET あたたかい春がやってきました。 暖冬だった冬が終わり、暖かい春がやってきましたね。みなさんいかがお過ごしでしょうか？先日は能 登半島で大きな地震がありました。被災地の方々、1 日も早い復興をお祈りいたします。また体調管理 などお気をつけ下さいませ。 （編集長 森屋 友紀子） 近 未 来 の 糖 尿 病 治 療 ！ みなさん、日本で糖尿病患者第一号はどなたか知ってますか？ 平安時代、摂政関白として権力と富を手にした関白藤原道長であります。 長い歴史の中、インスリンの発見まで糖尿病は治療方法のない不治の病とされていました。 現代の医療の進歩はめまぐるしいものです。さて、今回は近未来の糖尿病治療のお話です。 アー、コチラタイムマシン。 応答オネガイシマス。 近未来ハ何年設定デスカ？ ドウゾ。 文責：Dr.篁 「近未来の糖尿病治療」という派手なテーマを掲げながら、いきなり地味なスタートで申し訳ありませんが、 糖尿病を予防する近未来最高の方法は、 「1 に運動、2 に食事」 というのがチーム DiET の結論です。 生活習慣を改善し、肥満のある人は体重を減らすことで糖尿病の発症を減らせることが、国内外で行わ れた研究で明らかにされています。米国で行われた糖尿病予防研究（DPP）を紹介しましょう。 【糖尿病の発症は生活習慣の改善や薬で予防することができるのか？】 米国の 3,819 人が参加し、糖尿病の発症を 3 年間調べた研究 生活習慣の改善 （1 日 30 分以上の運動と、低脂肪食を中心とした食事療法で 体重を 5～7％減らすことを目標とした）を行ったグループでは 58％減少！ 糖尿病治療薬（メトホルミン）を服用したグループでは 32％減少 運動と食事が、薬物療法にもまして、糖尿病発症予防にいかに重要かが示されました • 食事は量を減らすだけではなく、食後に血糖が上昇しにくいようなバランスが大切です。 • 運動は筋肉への糖取り込みを高め、基礎代謝を高めることで、血糖が上がりにくく、太りにくい体 質にする効果があります。 今春より日本でも、2 型糖尿病の発症リスクが高い人を対象に、生活習慣改善指導が糖尿病発症を抑え る効果を調べる「2 型糖尿病発症予防のための介入試験（J-DOIT1）」がスタートしています。 この試験では、糖尿病を予防するために以下の目標を掲げ、電話やメールで指導します。 • 運動習慣；1 日 1 万歩、あるいは、早歩きのような中強度の運動を週 60 分以上 • 適正体重維持；BMI が 25 以上の肥満者は 5％の減量、標準体重の人は 3％の減量 • 食物繊維；1 日 5 皿以上、野