NH2 - 清和肥料工業株式会社.PDFVIP

トピックス 植物の窒素吸収戦略　一一　植物は有機を吸収している 　　　はたしてBSEプリオンは…　　？ 　　　　　　　　　　　　　　　　　の　 　　　　I 　　　NH2 　　　恥　　　．魁， 　1『⑪・　　o　　：⑤ 　　　馬 ：⑧　　　　　　　　　⑳ 　　o　魁　　　　魁 ㊥　　　　　＠1：③ 　恥1⑧ ＠ 、亀　　　　㊤…の ． ⑧ o 　師部 1師部繊維： 師管　　1 伴細胞　： 形成層 道管　　　　・ 木部繊維　1 木部柔組織・ ロ　ロ　の　　　ロ　ロ　ロ　ハロ 　木部 清和肥料工業株式会社・システム情報室 　　　　　　　　　文責：真野　良平 2002／2／27 1．はじめに 　リービッヒ（1840）の無機栄養説以来、植物が無機元素を利用し、光合成を通じて形態形成を 行うことは作物栄養の常識です。この原理に基づき”化学肥料”が開発され、作物の生産性が飛 躍的に向上したことに疑う余地はありません。しかし、無機吸収では説明できない事例が多数存 在することも事実です。ところが、これまで、一般常識に反するがために、少なくとも学会等で 十分な議論がなされないまま多くのデーターが埋もれてきました。 　最近になって、無機吸収だけでは説明できない事例について、科学的な根拠に基づいた議論が なされるようになってきました。過去にも有機化合物の吸収利用について多数の報告がなされて います。しかし、その多くは栄養剤・カンフル剤的な見地や現象報告に止まっていました。中に は、科学的議論がなされたか疑問な場合もあったように思います。本稿では、最近行われた植物 による有機吸収に関するいくつかの研究を紹介し、植物の窒素を中心とした養分吸収戦略を考え てみたいと思います。 　”有機農業”に関連して多数の試験研究が実施されていますが、これまでの”無機栄養説”の 通り、生育期間中に土壌で生成される無機態窒素量と作物の吸収する窒素量との相関が認められ る結果が多い中、一方では、相関しない例も多数報告されています。言い換えれば、無機態窒素 量が少ないにもかかわらず、旺盛な生育を示す事例があると言うことです．有機物が作物の生育 を促進する場合、有機物中の窒素、リン酸、カリや微量元素の供給によること以外に、 　1）土壌物理性の改善効果 　2）土壌微生物相の改善 　3）堆肥中の植物ホルモンによる影響 等の要因が関与すると考えられています。しかし、これらの要因が特定されることはなく、要因 の列挙だけで「後は事足れり』とする場合が多いようです。 　本稿では、まず、植物が有機化合物を積極的に吸