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ＹＰＣ簡易真空実験器の作り方と使い方 【材料】 50ml ディスポーザブル注射器（テルモシリンジなど） ビニルテープ プラスチック密封容器（ダイソー：アソート密封容器１７など丈夫なもの） 外径７mm、内径４mm ビニルチューブ（長さ40cm ） 【工具】 千枚通し、はさみ、スタンド付き電動ドリル（ビット径６φ）またははんだごて とリーマ、ラジオペンチ 【１】簡易真空ポンプの製作 ①ビニルテープを長さ１５ mm に切っ たものを２枚作ります。それぞれ注 射器の径に合わせて一辺を丸くカッ トします。 ②注射器のピストンを抜きます。 ③千枚通しで注射器のシリンダの先端 に直径２mm 程度の穴をあけます。 位置は、中心と外壁のちょうど中間、 ノズル位置とは反対側です。（写真 参照） ④ビニルテープの一枚を、③であけた 穴をふさぐようにはりつけます。 - 1 - ⑤もう一枚のビニルテープを、立てた ピストンの上に、粘着面を上にして 乗せ、上からシリンダをかぶせるよ うにしてはめます。 この際、ビニルテープがうまくノズ ル穴の位置に来るようにします。ま たテープがシリンダの側面に貼りつ かないように注意します。 ⑥ピストンを奥に突き当たるまで押し こむと、ビニルテープがノズル穴を 内側からふさぎます。失敗したら、 ノズルから針金などをさしこんでは がし、新しいビニルテープを用意し てやり直します。 これで、真空ポンプは完成です。 ピストンを引くとノズルからシリン ダに空気が入り、ピストンを押すとあ けた穴から排気されます。はじめはテ ープが密着しているので力がいります。 数回抜き差ししてなじませます。 【２】簡易真空容器の製作 ①プラスチック密封容器の側面の上か ら3cm ぐらいのところに、直径６mm の穴をあけます。 ドリルが使えない場合は、はんだご てで融かして小さめの穴をあけ、テ ーパリーマでくり広げてもできます。 ②外径７mm、内径４ mm のビニルチ ューブ（長さ４０cm）の一端を、 ３０°ぐらいの角度で、注射針の先 端のように斜めに切ります。 ③②で斜めにカットしたチューブの先 端を容器の穴にさしこみ、内側に出 た先端をラジオペンチではさんで強 く引き、むりやり穴にはめ込みます。 引くことでチューブが細くなって、 外径より小さい穴にはまり、弾力で 内側からしっかりと密着します。接 着剤は不要です。 この工法を 「引きばめ」と言います。 これで真空容器は完成です。 - 2 - 【３】実験のやりかた ①真空中の風船 ピンポン玉ぐらいの大きさに軽く膨 らませた風船を容器に入れて、容器内 を減圧すると、風船が容器いっぱいに 膨らみます。 空気を戻すときは下の写真のように 必ず注射器のノズルの部分からチュー ブをはずすようにします。容器のふた を無理にこじ開けようとすると割れま す。 ②真空マシュマロ 容器内にマシュマロを入れて減圧す ると、マシュマロが倍以上の大きさに 膨らみます。さらに減圧すると気泡が 破れてしぼんでしまい、空気を戻すと もとの大きさより小さくなります。 シェービングクリームやムースでも 同様の実験ができますが、後で食べて 楽しめる点で、マシュマロが優れてい ます。 ③真空中の吸盤 容器のふたの内側に吸盤をつけ、容 器内を減圧していくと、やがて吸盤が はがれて落ちます。 吸盤は貼りついたり吸いついたりし ているのではなく、大気圧で押しつけ られていたのだ、ということを実感さ せる実験です。 ④ラップ割り ふたの代わりにサランラップをかぶ せ、輪ゴムを二重にきつく巻いてとめ ます。ポ