新しい専門医制度.pdfVIP

厚生労働省へき地保健医療対策検討会 資料２ ( 2015年3月30 日) 新しい専門医制度 一般社団法人「日本専門医機構」理事長 早稲田大学特命教授 池田康夫 我が国のこれ迄の専門医制度 各学会が独 自で制度設計をして専門医を認定して来た 「一定の外形基準を有する学会」が認定する専門医の広告 が可能となった事で (平成14年厚労省公示)、 学会専門医 制度が乱立し、専門医の質の低下への懸念が生じている 患者さんに ”専門医” が必ずしも理解されておらず、受診の 指標になっていない 専門医を取得した医師に特別なインセンティブはない 専門医制度改革の基本理念 専門医の質を担保できる制度 患者に信頼され、受診の良い指針になる制度 専門医が「公の資格」として、国民に広く認知されて 評価される制度 「プロフェッショナル集団としての医師」が誇りと責任 を持ち、患者の視点に立ち 自律的に運営する制度 専門医の在り方に関する検討会、 平成23年10月発足 座長 高久 史磨 日本医学会会長 座長代理 金澤 一郎 国際医療福祉大学大学院長 委員 池田 康夫 日本専門医制評価 ?認定機構 理事長 桐野 高明 国立病院機構理事長 小森 貴 日本医師会常任理事 今 明秀 八戸市立病院副院長 高山 佳洋 大阪府健康医療部長 高杉 敬久 日本医師会常任理事 富田 保志 名古屋医療センター教育研修部長 平林 勝政 國學院大学教授 福井 次矢 聖路加国際病院長 藤本 晴枝 NPO法人地域医療を育てる会理事長 松尾 清一 名古屋大学医学部附属病院長 桃井 真理子 自治医科大学小児科教授 森山 寛 東京慈恵会医科大学附属病院長 門田 守人 がん研究会有明病院長 山口 徹 虎ノ門病院長 これからの我が国の専門医制度の在り方 専門医制度は二段階制とする (基本領域と サブスペシャルティ領域) 専門医の認定は各学会ではなく、中立的第三者 機関で行う 専門医育成は研修プログラムに従って行う。中立 的第三者機関では研修プログラムの評価 ?認定、 研修施設のサイトビジットを行う 総合診療専門医を基本領域に位置づける これからの我が国の専門医制度の在り方 ? 専門医制度は医師の「プロフェショナルオートノミー」 を基盤にして設計されるべきである ? 新たに設立される中立的第三者機関はそれぞれの 診療領域の専門学会と密接に連携を図る ? 専門医の広告制度を見直し，中立的第三者機関が 認定する専門医のみを広告可能とする ? 新たな専門医制度の実施に際しては地域医療に 十分に配慮する必要がある (一般社団法人) 日本専門医機構 社員 設立時 ：