公共工事の原点とワンデーレスポンス -三良しの公共事業推進研究会.pdfVIP

公共工事の原点とワンデーレスポンス （～発注者・受注者の関係の再構築～） 平成20年11月27 日 国土交通省大臣官房技術調査課 建設システム管理企画室長 大西　亘 1 工事を受注したが採算がとれなかった理由について 採算がとれなかった理由は、大きく以下の３つにわけられる。 　①　入札段階　　（当初から赤字覚悟） 　②　施工段階　　（工程上の障害等） 　③　精算段階　　（資材・労務費等の上昇） 出典：全国建設業協会の２県協会のアンケート結果による 8% 具体的な問題・要望 ・　施工させておいて、変更時に「金がな 30% い」というのはアンフェア 当初から赤字覚悟 ・　変更理由を詳しく説明して欲しい　等 工程上の障害等 33% 資材・労務費の上昇 その他 具体的な問題・要望 29% ・　地元調整が滞っていたり、図面と現場が異なって いた等の理由で着工が遅れた。 ・　協議事項については速やかに回答が欲しい　等 2 ※　１３３件の工事に対して調査（複数回答のため、回答総数は２５０件） 発注・施工段階での諸課題（例） ●発注者の意思決定遅れ ●設計図書の不備（施工条件が不明確） ●設計照査結果への対応（結果としての再設計） ●関係機関との事前協議・用地問題（予想内外） ●工事発注時期（そもそも厳しい設定） ●工事書類・検査書類の作成（過大なもの） 工事の採算性悪化に直結 3 建設業の採算性向上のためには・・・ ①　入口での対策ツール ・　調査基準価格 ・　実勢価格を反映した積算 適正価格での ・　総合評価方式 契約 ・　施工体制確認型・・・ ②　プロセス～出口までの対策ツール 採算性悪化 ・　ワンデーレスポンス 要因の排除 ・　三者協議 ・　設計変更審査会　・・・