被告准备书面12070126.docVIP

（注１）残余のリスク （注２）反射法地震探査 （注３）耐専スペクトル 　耐専スペクトルとは，Noda et al．(２００２)に記載されている，地震動の周期特性（応答スペクトル）の評価方法をいう。 　耐専スペクトルは，岩盤において近年観測された地震観測記録を用いて求められた地震動の応答スペクトルの評伝方法であり，地震の規模（マグニチュード）と等価震源距離（注４）により，解放基盤表面の地震動の応答スペクトルを算定する。 　この耐専スペクトルは，水平方向及び鉛直方向の地震動の応答スペクトルが評価でき，敷地における地震観測記録を用いて，地震発生様式，地震波の伝播経路等に応じた諸特性（その地域における特性を含む。）を考慮することができる。 （注４）等価震源距離 　等価震源距離とは，震源距離（震源と当該地点との距離）に震源断層面の拡がりの効果を考慮したものをいう。 　等価震源距離は，震源断層面の各部から放出される地震動のエネルギーの総計が，特定の１点から放出されたものと等価となるように計算される。 （注５）要素地震 　要素地震とは，経験的グリーン関数法（注６）若しくは統計的グリーン関数法（注７）の計算に用いる小地震の観測記録（若しくは人工的に作成した小地震の地震波）をいう。 （注６）経験的グリーン関数法 　経験的グリーン関数法とは，実際に発生した小地震の観測記録のうち，地震動評価計算に用いるのに適切な観測記録（これを「経験的グリーン関 数」という。）を要素地震として足し合わせ，大きな地震による揺れを計算する方法をいう。 　この方法には，評価する震源断層面付近で発生した小地震による評価地点での適切な観測記録が必要となる。 （注７）統計的グリーン関数法 　統計的グリーン関数法とは，実際に発生した小地震の観測記録の代わりに既往の観測記録を統計処理し，人工的に時刻歴波形（これを「統計的グリーン関数」という。）を作成し，それを要素地震として足し合わせ，大きな地震による揺れを計算する方法をいう。 （注８）屋根トラス 　屋根トラスとは，体育館等の大空間に架設する屋根を支えるために用いられるトラス構造の支持物のことをいう。なお，トラス構造とは，一般的な構造物における鉛直荷重を支持するための梁に相当する水平部材が，水平材や斜対等で立体的に構成された骨組み状の構造のことをいう。 （注９）二乗和平方根（ＳＲＳＳ）法 　二乗和平方根（ＳＲＳＳ）法とは，水平地震動及び鉛直地震動が同時に作用するときの発生応力値を算出する際の応答値の組合せ法であり，以下に示す式により表される。なお，ＳＲＳＳはSquare Root of Sum of the Squareの略である。 ＳＲＳＳ法： σＨ：水平地震動による最大応答値，σＶ鉛直地震動による最大応答値 （注１０）機能確認済加速度 　機能確認済加速度とは，対象機器について，既往の振動試験等により機能維持が確認された加速度値をいう。技術指針（１９９１）にはポンプ，電動機等の動的機器の機能確認済加速度値が示されている。 図４　基準地震動Ｓｓ（水平動） 図５　基準地震動Ｓｓ（鉛直動） 39