注入成型内法-J-Stage.PDFVIP

第十四卷第十一號 注 入 成 形 法 865 (1) 彈 性及び跳ね返へりの大きいこと。 (2) ヒステレシスによる發熱の 小なること。 (3) 伸長性の大きいこと。 (4) 低温 に於ける硬化に耐へること 以上は今日の状態であるがこの二三年の間に否この二三ヶ月の間に どんな變化があるか何人 も適確に豫言す ることは出來ない。 文 獻 (1) Product of the B. F. Goodrich Co., Vol. 32, pp. 1283-92 (1940). Akron, Ohio. To be marketed as Hycar (3) Product of the Goodyear Tire Rubber rubber by the Hydrocarbon Chemical Co, Akron, Ohio. See I. R. W., Vol. 103. Rubber Co., Akron, Ohio. No. 1, p. 44 (1940). (2) Product of the Standard Oil Development (4) Ind. Eng. Chem., Vol. 32, pp. 1069-72 Co., Linden, N. J. See Ind. Eng. Chem., (1940) 注 入 成 型 内法 Maurice L. Macht, Walter E. Rahm, and Harold W. Paine I. E. C., 1941, 33, 563 高 木 一 誠譯 熱可性塑性成型粉末の用途が増大したのは注入成型機の急激な發達に負ふ所が大きい。 注入成型法は壓搾成型法或は交番成型法から限定され區別される。先づ初期の手働式機械に 就て述べ、然る後最近の高速度自動裝置に就て論ずる事とする。色々の型の注入成型式に就て の評論や説明が見られるが、又注入成型機と壓搾成型機のコストの比較に就て略述した。 本論文の目的は比較的新しい技術の可能性をゴム技術者に提示すると共に注入成型法の技術に精通して頂く ある。最近の文獻に於ても幾分まぎらはしい點が見られるが、注入成型法なる術語が果して如何なる事を事で 意味するかを正確に知る必要がある。この方法は溶劑に溶かした硝酸纎維素又は其他の物質の可塑物を水壓又 はスクリュー押出機を用ひて型板の中に押し込むのを根本とする Hyatt(11) の初期の押出法に似てゐる。最 近の Hyatt 法の改良された方法は物質を使用する直前に乾燥除去を必要とする揮發性溶劑に溶けた混合物を 根本としてゐるポツト成型法や、交番成型法として往々引き合ひに出される初期の技術とは區別せらるべきで ある。集合物は加熱され、内容物はポツトから加熱された型窩中に押し込まれる、其後裝置全體は冷却され、 熱可塑性物質を用ひたる場合) そうして各ピースを取出す。注入成型法は最小限度の後工程を必要とする品( 物に於けると同樣、仕上げ又は恰好な小片の使用に適した形のものの押出しに普通のゴム押出機を適用する所 866 謂押出成型法とは區別せらるべきである。 今 日注入成型法なる語は粒状固形物を、一般には熱可塑物を送り込むことよりなる方法を述べる時に使用せ られる、そして一般的には電氣的に加熱されるシリンダーの中にある一定量の可塑性物質は水壓、機械壓又は 空氣壓の利用に依りブランジャーを通じて斷續的に或ひは