鸟羽城迹（第5次）发掘调查报告-鸟羽.PDF

巻頭図版１ 鳥羽城跡絵図 鳥羽城跡の本丸石垣 巻頭図版２ 調査区全景（東から） 確認した石垣 絵図でみる牢屋 序 　鳥羽城は、戦国期に九鬼嘉隆の居城として築かれ、周りを海に囲まれた「海城」として 全国的にも珍しい城として知られています。しかし、現在城跡である通称「城山」には建 物などは残っておらず、その周辺についても後世の埋め立てなどによりその実体はよくわ かっていないのが現状です。 　今回の調査では、明治期以降に積まれた石垣が崩落し、その地点が、鳥羽城を描いた絵 図では「牢屋」が描かれている場所であると想定されていることから、その復旧工事に伴 い調査を実施致しました。調査では、明治の廃城後に幾度となく整地が行われたことが確 認されました。 　この調査は、崩落石垣の復旧に伴う小規模な調査ではありましたが、謎の多い鳥羽城を 解明していくうえで大きなきっかけとなる意義のあるものになったと考えております。今 後、城跡の段階的な調査を行い、鳥羽城の具体像を明らかにしていくことが期待されます。 　最後に調査にあたっては、関係諸機関および地元の皆様に多大なるご協力をいただき、 厚く御礼を申し上げます。 平成２２年３月 鳥羽市教育委員会　　　　　　 教育長　斎　藤　陽　二　 例言 １　本書は三重県鳥羽市鳥羽３丁目に所在する鳥羽城跡の発掘調査報告書である。 ２　発掘調査は以下の体制で行った。 　　調査主体　鳥羽市教育委員会 　　調査担当　鳥羽市教育委員会 　　　　　　　生涯学習課　文化財専門員　豊田祥三　野村史隆 　　土工部門　有限会社 鳥羽庭園 　　 ３　遺構・遺物写真は豊田祥三が撮影し、本文の執筆は豊田が行った。 ４　発掘調査ならびに報告書作成にあたっては、以下の各氏・機関から、有益なご教示ご 協力を得ました。記して感謝致します。 　　八賀　晋　 亀山　隆　 徳田　享　 三重県埋蔵文化財センター　 三重県教育委員会 （敬称略） ５　本書で報告した記録類及び出土遺物は、鳥羽市教育委員会で保管している。 本文目次 Ⅰ　前言 ………………………………………………………………………………………… （１） Ⅱ　位置と環境 ………………………………………………………………………………… （２） Ⅲ　鳥羽城の概要 ……………………………………………………………………………… （３） Ⅳ　調査の成果 ………………………………………………………………………………… （５） Ⅴ　結語 ………………………………………………………………………………………… （１１） Ⅵ　附編 ………………………………………………………………………………………… （１３） 挿図一覧