栢原信郎副董事长挨拶.PDFVIP

2006/06/19 船舶管理合弁会社の設立について＝プレスリリース 既にお伝えしております通り、当社では COSCO グループの一社で COSBULK として 世界でも有数のバルクキャリヤーを運航している天津遠洋運輸公司と合弁で船舶管理 会社を設立すべく中国政府に許可申請を出しておりましたが、２００６年６月１日、 『天津遠洋-キーマックス国際船舶管理有限公司』として営業許可証を取得し、中国と 日本との合弁による事初めての船舶管理会社としての営業を開始することとなりこれ を記念して天津市内でTOSCO ・COSCO 関係者、合弁会社に船舶管理を委託する中国 船主等の中国側関係者に加え、井出本全日本海員組合組合長、商船三井賀来中国総代表 を含む日本側からも多数の関係者が出席して合弁会社の開設式及び記念昼食会を開催 致しました。 近年の中国経済の急激な伸張に伴い中国発着の海上輸送量は大幅に伸びを示しており、 これに呼応するように中国では民間資本による大型船舶の取得が進み、船舶管理に対す る新規需要には極めて強いものがあります。新合弁船舶管理会社はこれら新たに生じた 船舶管理に対する需要に対し、COSCO という従来の国営会社の経営哲学とは異なった 立場で船舶管理を行うことを目的の一つとしております。国営会社としての COSCO の 信用力と弊社が日本において行ってきた民間会社としての第三者船舶管理のノウハウ とを結合させ、質の高いサービスを中国船主各位は初めとした船主各位にご提供してゆ くこととしております。 中国人船員の雇用･派遣は弊社と TOSCO との間で 10 年以上の歴史を持っており現在 では２５隻に約５００名の船員を派遣しており、その再乗船率も８０％を超えておりま す。 合弁会社設立後は船員の雇用･教育･配乗という基幹業務の一部を合弁会社に移管 することにより、日本に派遣する船員の質的向上を図ると共に再乗船率の更なる向上を 目指すこととしております。 また、当社グループの中国における代理店として中国における入渠工事、検査工事、修 繕工事の監督･監理を行うと共に船用品・部品の調達・供給を行うことしております。 前述のように中国発着貨物の増加により弊社にて船舶管理をお引き受けしている船舶 の多くは中国に寄港しており、この合弁会社設立により中国における弊社の船舶管理体 制の強化が図られることとなります。 （1） 加えて、この合弁会社より十分な経歴を持つ船長・機関長を日本に派遣し、民間会社の Superintendent として第三者の船主に提供するサービスのノウハウを研修させること としております。 長年の経験により専門職としては十分な知識を持っているものの顧 客サービスという観点からの船舶管理には未だ経験が浅く、このノウハウを新たな管理 会社に根付かせるためにこれら中国からの研修員の受け入れは欠かすことができませ ん。 今年の初めに弊社は『中期事業計画達成のためのアクションプラン』を皆様に発表して おりますが、この合弁会社設立はそのうちでも重要な一つの柱をなすものであります。 アクションプランで発表させていただいた夫々のプランにつきましても一歩ずつ着々 と伸展しており、これにつきましては別の機会に改めて報告させていただきます。 以上 左より：合弁管理会社総経理 王 振山 合弁管理会社董事 戚 文忠 天津遠洋労務合作公司総経理 合弁管理会社董事長 張 良 天津遠洋運輸公司総経理 合弁管理会社副董事長 栢原信郎 キーマックスグループ CEO 合弁管理会社董事 岩井三郎 キーマックスグループ COO