木村家歴史探访报告书.PDFVIP

木村家 歴史探訪報告書 【想定される祖先】 宇多天皇 （867～931 年）を祖とする近江源氏佐々木氏支流の木村家 行政書士 丸 山 学 木村○○様 この度は、家系図作成をお申込み頂きまして、ありがとうございました。 戸籍・除籍簿は無事にすべて取得できま して立派な家系図になりました。 但し、今後も是非、江戸時代そしてそれ 以前まで家系をたどりご自身がどの ようなご先祖のもとに今生きているのかを実感していただけると嬉しく思 います。 そこで、今回の調査を踏まえまして、木村様の「想定される祖先」と「今 後ご自身で調査される際のポイント」をご報告させていただきます。 この書面を保管しておいていただければと思います。 まずは、想定される木村様の祖先についてですが、 宇多天皇 （867～931 年）を祖とする近江源氏佐々木氏支流の木村家 の可能性が高いのではないかと思われます。以下、その理由をご説明させ ていただきます。 木村様は特殊な事情によりご祖父以前の家系も居住地もまったく不明と のことでした。 しかし、戸籍をたどってみると、や はりというべきか幕末から明治にかけ てのご先祖様は滋賀県（近江国）に居住されていました。 「やはり」と申し上げましたのも、木村様と最初にお話させて頂きました 時に「自分の家の家紋もよく分からないのですが、おぼろげな記憶としては 四角形が４つ固まったようなものだった と思います‥」と、おっしゃってい たからです。 おそらくは「四ツ目」という家紋であろうと思います。 ※これは「平四ツ目」という紋です 菱形にしたものなどいくつかバリエーションがあります 「四ツ目」紋といえば、「佐々木氏」の代表家紋です。 なぜ、「佐々木氏」のお話をするかといえば、「木村」という姓は全国各地 にありますが、その代表として近江国（滋賀県）伊那郡木村から起こった木 村姓があります。 そして、この近江国の「木村氏」は宇多源氏佐々木氏の支流から生まれた 家だからです。ですから、家紋が「四ツ目」で姓が「木村」となれば近江 の佐々木氏を祖にもつと推定されます。 それゆえ、木村様の祖は滋賀県の ほうではないかと推測しておりました。 ちなみに 「源氏」というのは、皇族賜姓の一つでして皇室外に出た皇子 （天 皇の子）に対して贈る姓です。皇子とい えども全員を皇室に残らせることは 出来ずに特別の姓を与えて世間に送り出す訳です。 「源（みなもと）は天皇 家と同じだよ」という意味合いが込められているのです。 したがって、木村家の元となっている近江の宇多源氏とは宇多天皇を祖に 持つ家系ということになります。もし、木村○○様の家が代々、江戸時代や それ以前にも木村姓を名乗り四ツ目を使用していたならば、その末裔である 可能性は充分に高くなります。 有名な「佐々木系図」によれば、左記のよう になります。