砺波护岸本美绪杉山正明编『中国歴史研究入门』.PDF

9月)。かかる研究動向を充分に踏まえておく必要 う点で.本音と福生方針が類似しているのは山根幸 があろう。 夫扁r中国史研究入門j(上下,山川出棺社,1983 第3に,終章は,「日本農村における新たな市民 年)であろう。また時代(王田)区分によって主要 社会的共同性を獲得すること」で結ばれ,本書の監 部分が構成されている点でも.百害は共通してい る。だが経承問尉こある入門者としてより強く意識 括とされているが(288-290頁),H本農相におけ る「市民社会的共同性」の狸得や構築が具体的にど されているのは,同じ年に山校されたrアジア歴史 のようなことを意味しているのか,充分に理解でき 研究入門j(島田皮次等霜.全5巻,同朋舎出版) なかった。本書で取り上げられた幾つかの課題に即 のようである。これは書名が示すように,中国を含 して具体的に説明していただければ,本書を理解す むアジアの歴史全役に関わる入門書であるが,第1 るのによりプラスになったと感じた次第である。 巻と第2巻は中国の歴史に関するもので(第2巻の なお,第4草の「杉山元次郎」は「杉山元治郎」 途中からは朝鮮史).やはり時代(王朝)別の構成 であろう。第8章の「農地開墾助成法」は通常は になっている。第3巻も中国の歴史に関するもので あるが,こちらはテーマ別の構成になっており,こ 「開墾助成法」としているし,同法の廃止は1940年 の編集方針の一部は本書の第Ⅱ部でもいかされてい ではなく1942年であろう(「農林行政史」第1巻参 る。 照)。「秋田県の北平田村」(286頁)は,山形県で はなかろうか。 本書の構成と特色 本書は「序説」,第I吉に「研究と史資料」,第Ⅱ部 (東京大学出版会,2006年1月,dii+299頁,6,090 円) 「中国歴史研究のために」と琵き,最後に各章ごと の文献一覧がつけられている。最後の文献一覧は日 本語のものが中心ではあるが,詳細な整理がなされ 礪波　護・岸本美緒・杉山正明編 ており,本書の特色の一つであると同時に,読者に とっては利用価値が高い。第Ⅲ部は「史資料」を読 『中国歴史研究入門』 むための目録学・金石学・考古学・地理学の成果の 案内と図書館・書店・工具書の紹介からなってお り,中国の歴史研究の内容的な案内は第I部「研究 曽　田　三　郎 と史資料」で行われている。分量的にも第I部は全 広く中国の歴史研究に関係する入門的書物は,こ 体の半分以上を占めており,本書の中心的部分を構 れまでにも出版されている。まず小型で携帯にも手 成している。 軽なサイズのものとして,西鴫定生福「東洋史入 第I部は,第12章の「世界のなかでの中国史」 を除いて,第1章の「先奏」から第11車の「現代」 門」(有斐閣,1967年)がある。これと同様に,中 国を含む広域の歴史研究入門書としてr東アジア史 まで時代別の構成になっている。「中国史研究入