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図画工作科学習指導案 個人テーマ『子どもの思いと教師の願いから生まれる造形活動』 １，日　時　　２００３年　７月１日（火）３?１／３～５校時（１０：４５～１４：１５） ２，場　所　　１０：４５～１１：００???メディアステーション 　　　　　　　１１：００～１１：４５???学校内（校庭?遊歩道を含む） 　　　　　　　１１：４５～１２：００???メディアステーション 　　　　　　　５校時???????????メディアステーション ３，学年?組　３年１組　３２名（男子１６名　女子１６名） ４，題材名　　『デジカメモンスター』（造形遊び） ５，題材設定の主旨 　子どもたちの大好きなゲームソフト（カードゲームも）に『ポケットモンスター』がありま　す。これは、主人公がモンスターをつかまえて、増やしていくことが楽しいゲームです。それぞれ個性あふれるモンスターたちが用意されています。『こんなゲーム感覚で、自分たちが想像した不思議なモンスターたちを、ゲットしていくような題材があったら楽しいだろうな』と思い、考えたのがこの題材です。この題材は、学校内にある人工物や自然物に目をつけることで、モンスターに見立て、それをデジタルカメラで撮影して紹介し合うという内容です。 　発想の原点となる人工物や自然物を求めて、子どもたちの活動場所は、教室からオープンスペース、特別教室、校庭へと広がっていきます。そして、目をつけるという単純な行為が生み出す面白さは、次々と子どもたちの新たなる発想を生み出していきます。写し取った映像をすぐに再生できるデジタルカメラの利用は、新たなる造形活動の広がりをもたらしてくれました。 　こうした情報機器は、子どもたちのクリエイティブな活動を支えるアイテムの一つとして、慣れ親しんでいくことが大切です。形態の特徴を基に見立てるという造形あそびは、発想の原点と言えます。お互いの発想を紹介し合うことを通して、造形活動を通したコミュニケーションを広げていきたいと考え、この題材を設定しました。 ６，児童と題材 　休み時間を待ちかねたように、校庭に飛び出して行く子どもたち。遊びは、子どもたちの生活そのものと言ってもよいかもしれません。校舎内では、オープンスペースの小部屋の中に入り込んでいたかと思うと、階段下のスペース、教師の机の下、空間を見つけては、入り込んで　遊び場にしてしまいます。自分のイメージの中で、楽しい空間を創造してしまうことができるのは、この時期の子どもたちの得意とするところです。造形活動の中でも、物をつくることが大好きで、自分なりのこだわりをもって取り組み、つくることそれ自体を楽しんでいます。見立てるという今回の題材に対しても、好奇心がわき上がってくるのではないかと思います。 　生活面では、自分のことで精一杯。自分の気持ちが最優先で、相手の気持ちを思いやるなど、回りの様子に目を向けるだけのゆとりは、残念ながらまだありません。そんなことからトラブルも起こりますが、誰もがみんな主人公になりたくて、認められたくて、精一杯背伸びをしようとする姿は、結構素直で、人懐っこくて、逆に私は一番好きなところです。 　この子どもたちの思いを受けとめて、図画工作科の題材をデザインしていくことは、結構楽しい営みです。図画工作科は、やはりオーダーメイドの教科だと考えます。カタログをベースに、どう子どもたちに着やすくするのかが、教師の腕の見せ所なのかもしれません。 　右ページに年度当初立てた年間仮キュラムと現在進行形の実践カリキュラムとを、併記しました。年度当初に行ったオリエンテーションの中で、教科書の題材例をもとに、子どもたちの意見を聞きながら題材を変更しています。今回の題材については、教科書の題材例として示されたものではなく、子どもたちの経験もないことから、教師が提案する形を取りました。 週 仮キュラム 実践題材 材料?用具 仮キュラム 実践題材 材料?用具 前 期 １ オリエンテーション① オリエンテーション① ○カッター ○ステンド 　　　グラス 〇使いやすい 　　のこぎり ○木ぎれ ○デジタル 　　　カメラ 〇モダン テクニック オリエンテーション① ※とびだす 　　　仕組み ※はりこ 〇場所 ※動く仕組み ２ ３ (絵)６時間 『すごいなあ 大発見』 （絵）３時間 『光の窓』 (絵)６時間 『学校 じまん』 ４ ５ （つ）２時間 『ぜひきてね』 ６ (造)４時間 『たたいてトン』 （つ）８時間 『張り子で つくろう』 ７ （つ）６時間 『船でぼうけんに行こう』 ８ （つ）３時間 『私はぼうしや』 ９ １０ （つ）６時