5－6第58次南极地域観测队同行结果报告.PDF

資料 ５－６ 南極地域観測統合推進本部 第 150 回総会 H29.6.23 第 58 次南極地域観測隊同行結果報告 環境省 自然環境局 自然環境計画課 １．背景 ・目的 環境省は、「環境保護に関する南極条約議定書 （以下 「議定書」とい う。）」の国内担保法である 「南極地域の環境の保護に関する法律 （以下 「法」とい う。）」に基づき、南極地域の環境保護を推 進 しているところであるが、日本から遠 く離れている南極地域の法の実効性を確保するため、法の 附帯決議において環境省職員の同地への派遣が求められているところである。 環境省は、平成 ９年度から職員を南極地域観測隊 （夏隊）に同行 させ、現地における同法の履行 状況の確認及び環境影響に関する情報収集等を行ってきてお り、今回は 11 回目の同行 となった。 ２．期 間 派遣期間 ：平成 28 年 11 月 27 日 ～ 平成 29 年 ３月 23 日 （うち南極地域 （南緯 60 度以南）での活動期間 ：平成 28 年 12 月 ８日～平成 29 年 ３月 14 日） ３．確認 ・調査内容 第 58 次南極地域観測隊 （夏隊）に環境省職員 １名が同行 し、以下を目的とした確認 ・調査を行 った。 （１）南極地域活動実態把握調査 南極地域における実際の活動 と確認申請事項 との整合及び法の遵守状況の確認を行った （対象は観測 ・設営 ・輸送支援活動全般）。 （２）南極地域環境調査 昭和基地及び周辺露岩地域等における動植物相等を把握するための調査を行った。 （３）南極地域環境資質調査 昭和基地周辺の環境の状況について保護すべき場所の有無等を調査 した。特にラングホブ デ地区の雪鳥沢は、第 41 南極特別保護地区(Antarctic Specially Protected Area: 以下、 「ASPA」と言 う。)に指定されてお り、我が国がその管理主体 となっているため、雪鳥沢の自 然の概況調査に加え、管理計画の管理 ・順守状況等の調査もあわせて実施 した。 （４）南極地域環境実態把握モニタリング調査 昭和基地を運営する南極地域観測隊が、周辺環境に与える影響を継続的にモニタリングす るため排水や生物等のサンプル採取を行った。 ４．確認 ・調査箇所 ・東オングル島 （昭和基地とその周辺エ リア） ・ラングホブデ （雪鳥沢、袋浦）、スカルブスネス （長池）、明るい岬、 日の出岬、 リーセル ・ ラルセン山 ・南緯 60 度以南における 「しらせ」の運航 1 ５．確認 ・調査結果 上記 ４．の箇所において、上記 ３．の確認 ・調査を行ったところ、結果概要は以下の通 りであっ た。 （１）南極地域活動実態把握調査 全般的に明らかに違法 とされる行為は認められなかったが、一部、環境への影響が懸念 される 事項が認められたため、以下に特記事項を示す。 （ア）夏期隊員宿舎の汚水処理装置 夏期隊員宿舎の汚水処理装置の処理能力が低 く、排水路には他のエ リアでほとんど見 られな かった藻類の繁茂が確認 された。今回、採取した処理済排水の分析結果報告は後 日となるが、目 視においても濁 りやスカム （汚泥等の固形物）が確認 された。なお、第 54 次隊、第 56 次隊に同 行 した職員が南極地域環境実態把握モニタリング調査の一環 として採取した排水の分析結果で は、第 56 次では生物化学的酸素要求量 （BOD）が一律排出基準及び浄化