徳岛大学病院副病院长看护部长木田菊恵.PDFVIP

パートナーシップ・ナーシング・システム (Partnership Nursing System) 導入発表会 ～PNS導入を考えた経緯～ 徳島大学病院 副病院長・看護部長 木田菊恵 ２０１３・４・１９ アイちゃん チエちゃん スキルくん 本日の目的 １．昨年の看護部目標取り組みを共有 ２．新採用看護師に当院の看護方式を知ってもらう。 ３．今年度は全部署でPNSに取り組むことの周知 ４．他部署（他施設）での取り組むにあたっての参考にする 当院がPNS導入を考えた経緯  ２０１１年5月26 日、全国看護部長会議で近畿・中部地区の情報提供とし て、福井大学医学部附属病院の橘幸子看護部長から新しい看護方式 として「PNS」に取り組んでいる紹介があった。  その時、この看護方式は、当院が抱える課題解決の切り札になるので ないかと思い、数人の師長に情報提供した。  ２０１２年１月10日から4回、看護部、キャリア形成支援センターをはじめ ８部署２０名の看護師が2泊3 日で体験研修をした。 （看護部長１、副看護部長２、看護師長８、副看護師長７、看護師２）  ２０１２年３月10日、看護師の人材養成システム事業「徳島大学病院 愛と知と技のバランスのとれた看護職養成」第２回報告会において福井 大学医学部附属病院の橘幸子看護部長を招いてPNSについて講演を してもらった。  2012年度、「働きやすい職場作り委員会」「部署目標」として取り組み、 本日の成果発表会となった。 課題１ 現在の看護方式（モジュール型継続受け持ち 方式）の問題点（病棟師長のつぶやき）  経験に関わらず一人の看護師が複数の患者を担当 （１名の看護師が複数の患者を受け持つこの体制は、看護師の力量により、患 者の観察・状況判断、業務内容・就業時間に差がでる）  プライマリーナースとして勤務時は必ず受け持ち患者の担当 （新人看護師も患者にとっては同じであり、自分で責任を持たなければならない） 課題２ 7:1看護体制導入で多数の新人看護師を育成 平成19年から新採用看護師が増加した（60人～100人） １部署に１～８人配属となり、新人・指導者共にお互いを比べ てしまう  個々の看護師の業務進行状況・内容がつかみにくい  一年経っても夜勤シフトに入れない看護師が増えた  新人看護師は、不安があっても何度も先輩看護師に確認す ることを躊躇し、自己判断で看護をする  新卒看護師による基礎看護技術面でのインシデント・クレー ムが増えた  教育担当者は、教えたからできているだろうと思い、患者さん からのクレームで、新人看護師の理解度不足を知る等・・・ 課題３ ７：１看護体制導入で看護師の数は増えたが 働く環境の改善につながっていない  始業時間8時30分の３0分～６0分前には多数の看護師が 業務をしている  人数は増えても超過勤務は削減されない  次の勤務者に申し送りをしても、私の仕事として、多数看 護師が業務をしている どのようなことが起こったのか ＊先輩看護師の負担が大きい （教育担当者が疲弊、中堅看護師が退職） ＊働きがいを見いだせず看護の仕事に魅力を感じない ＊基礎教育と臨床とのギャップが大きくついていけない （新人看護師の退職者増加） ＊（コミュニケーション不足（インシデントが増加） ＊ 当院が抱えている課題と同様の課題解決に つなげた福井大学医学部附属病院に学ぼう PNS方式導入が課題解決 の鍵となる 福井大学医学部付属病院と当院の比較 （H24年6月1日のデータ） 区分