第2狭窄部：気管分岐部の高さで、大動脈狭窄部.doc

　　第２狭窄部：気管分岐部の高さで、大動脈狭窄部。 　　　　　　　（第４～第５胸椎の高さ） 　　　　　　　：食道の中部で大動脈弓と左気管支が交叉し、それによって圧迫される 　　　　　　　：体表では胸骨角の高さ。 第３狭窄部：横隔膜貫通部（第１０胸椎の高さ）の高さ。 　　　　　：横隔膜狭窄部 　　　　　：下部で横隔膜を貫く部分 　　　　　　 　食道の動脈 　　上 1／3 ―　下甲状腺動脈（← 甲状頚動脈← 鎖骨下動脈） 　　中 1／3 ―　食道動脈　　（← 胸大動脈） 　　下 1／3 ―　左胃動脈　　（← 腹腔動脈← 腹大動脈） 　胃 消化管のうち最も拡張し、状を呈する。 上方は噴門で食道から続き、下方は幽門で小腸に連なる。 　〔位置〕 　　　第１１胸椎から第１腰椎の高さまで。 　　　約3／4部が左の下肋部に、約1／4が上腹部にある。 　〔形状〕 　　　弓状に弯曲する。前壁と後壁は上縁と下縁で連なる。 小弯：胃の内側。上縁であり右縁である。 　　　　 下1／3部の境で屈曲し、角切痕をつくる。 　　　　　　　　　　　　　　　　（胃角） 大弯：胃の外側。下縁であり左縁。 噴門：食道が開く噴門口に接する部で、大弯、小弯の起始部。 ：第１１胸椎の高さ。 ：噴門と胃底との間には噴門切痕がある。 　　　　　　　　　　（約５０～７０°の角度） 胃体：噴門につづく胃の大部で、小弯にみられる角切痕までの部 　　　　　（幽門部を除いた胃の中央部全体） 　　　　：胃体の上部は噴門の左側で上方に向って円蓋状(ドーム状)に隆起し 　　　　　胃底と呼ばれる。 　　　　　　　　横隔膜と接している。 　　　○ 幽門部 　　　　 ?胃体に続く胃の右下部。 　　　　　 胃体との境界は明瞭でないことも多いが、ほぼ小弯の角切痕にあたる。 　　　　　幽門洞 －　近位の状部で壁がうすい。 　　　　　幽門管 －　遠位部で長さ約２～３ｃｍ。 　　　　　　　　　　 管状を呈し幽門口で十二腸に開く。 　　　　　幽門 →　幽門口のあるところ。　およそ第１腰椎の高さ 　　　　＜構造＞ 　　　　１．粘膜???単層円柱上皮　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　胃腺 　　　　　　　　　　　○ 内面に多数のヒダがみられる。　　　　○　　　　○ 　　　　　　　　　　　○ 粘膜の表面には胃小窩というくぼみが無数にある。 　　　　　　　　　　　　胃小窩の底には胃腺が開いている。 　　　　　胃腺 　　　　　①　胃底腺：胃の大部分に分布する。 　　　　　（固有胃腺）　　主細胞 －　ペプシン 　　　　　　　　　　　　　副細胞 －　粘液 　　　　　　　　　　　　　細胞 －　塩酸 　　　　　②　幽門腺：幽門部のみにある。 　　　　　　　　　　　粘液を分泌する。 　　　　　　　　　　　（開口部付近にＧ細胞（ガストリン分泌）がある。） 　　　　　③　噴門腺：噴門の付近にあって粘液を分泌する。 　　　　　　（小腸に含むと記述するものあり） 　　　　◎　幽門弁をつくる 　　　　　　(内膜、粘膜)　　　　　　　　　 　　　　　　内膜、粘膜は弁をつくる。 　　　　２．筋層 　　　　　→　内層?中層?外層の3層からなる。 　　　　　①　外層：縦走する平滑筋（外縦層） 　　　　　　　　　　食道の外縦筋層から続く。　特に大弯、小弯に沿って発達している。 　　　　　②　中層：輪走筋。（中輪層） 　　　　　　　　　　筋線維は胃をとり囲むように走る。筋層のうちで最も良く発達する。 　　　　　　　　　　幽門では著しく発達し、幽門括約筋となる。 　　　　　　　　　（食物を混和している時,外部にでないように幽門弁と合わせ機能する） ③　内層：噴門の左側から前壁と後壁とを放射状に斜めに下方に走る（内斜筋） 　　　　３．漿膜 　　　　　　　　→　胃の表面全体は腹膜でおおわれる。 　　　　＜胃と腹膜との関係＞ 　　　　　　○ 胃の前壁と後壁を被う腹膜は、上方では小弯で合して小網となり、 　　　　　　　 下方では大弯と合して大網となる。 　　　　　　○ 小網：前胃間膜のうち、肝臓と胃の間にある部分 　　　　　　○ 大網：後胃間膜のうち、特に胃の下方に長く伸びた部分。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小網（肝胃膜） 　　　　　　　　　　 　　　　胃の脈管 　　　　＜動脈＞ 　　　　　→　腹腔動脈からの枝 　　　　　１．左胃動脈 　　　　　２．右胃動脈（←総肝動脈） 　　　　　３．短胃動脈（←脾動脈） 　　　　　４．左胃大網動脈（←脾動脈） 　　　　　５．右胃大網動脈（←総肝動脈） ※腹大動脈の枝※　内臓系／臓器と動脈 1．腹腔動脈　　　　　 1. 左胃動脈