奥野未知香水工研－開水路流れの再曝気に関する実験的研究.pdfVIP

奥野 未知香 水工研－15 開水路流れの再曝気に関する実験的研究 水圏環境工学研究室 奥野未知香 1. 目的 5800 ローター(表面流加速装置） 河川，湖沼，沿岸域などの水質を良好に保つため 3500 600 には液相中の溶存酸素の濃度が重要である。溶存酸 素の供給源の一つに水表面からの再曝気がある。現 3000 在，再曝気現象のモデル化として表面更新モデルが 1800 主流である。このモデルは乱れエネルギーを有する 渦が支配的とする「大渦モデル」と乱れエネルギー を失っている渦が支配的とする「小渦モデル」に分 類される。現在どちらのモデルが合理的であるかは ????? 単位:mm 議論が分かれている。本研究は，回流式水槽を用い 図-1 回流水槽概略図 て開水路流れにおいてどちらのモデルが妥当なのか 60cm を検討し，種々提案されている再曝気係数の予測式 4 88 12 21 30 39 485256 の再評価を行う。 0 2 2．実験装置と実験方法 4 8 2- 1 実験装置 12 実験は図- 1 に示すような幅0.6m、長さ5.8m、高 16 1830ｃｍ 20 ３ 22 さ1.8m、容積2.51m の回流式水槽を用いて行った。 24 水槽の側部と下部は閉水路で、上部は幅0.6m、長さ 3.5m、水深 0.3m の開水路になっている。回流水槽 図-2 流速測定点 の下部に２つのインペラがあり、それを回転させる 一様となったところから計測を開始した。計測開始 ことで流れを発生させる。安定した流れを形成する から10 分までは 1 分間隔、10～60 分までは5 分間 ために、開水路上流部入口上部のローター（表面流 隔、60～120 分までは 10 分間隔、120～300 分までは 加速装置）により水表面の流