13．おもな研究設備-ISAS宇宙科学研究所.pdfVIP

Ⅱ．研究?活動 187 13．おもな研究設備 a. 共同利用設備 高速気流総合実験設備 観測窓 φ60cm 本設備は宇宙飛行体やロケット等が大気中を高速飛行 する際に生じる空気力学的諸現象の研究，空気力の測定 計測装置 や流れ場の観測などを行うシミュレーション実験のため 6 分力内装天秤，圧力変換器，内装多点圧力測定器，側 の大学共同利用設備であり，大別して空気源設備，遷音 壁天秤，高速ビデオカメラ，シュリーレン装置，非接触 速風洞，超音速風洞及び計測装置で構成されており，こ 型変位計，天秤較正装置 れらの諸設備は一部を除いていずれも風洞実験棟（鉄筋 （高速気流総合実験設備専門委員会） コンクリート２階建，延べ床面積約 900m2 ）内に収容さ れている． 宇宙放射線研究設備 現在では赤外線，紫外線，Ｘ線を用いた宇宙観測が宇 宙を理解する上で必要不可欠となってきている．そこで 宇宙観測のための赤外線，紫外線，Ｘ線の検出器や観測 装置の開発，調整，試験などを行うための設備が設置さ れ共同利用に供されている．なお共同利用に供される装 置は，赤外線装置，Ｘ線実験装置，熱真空試験装置（以 上，特殊実験棟），赤外線モニター観測装置（本館），な どである．個々の設備，装置の説明はそれぞれの設置場 所（本館，特殊実験棟，KSC）の項目に含む． 宇宙科学実験用スペースプラズマ実験設備 遷音速風洞（左）ならびに超音速風洞（右） 全国の大学?研究機関の宇宙科学研究者の共同利用設 備であり，共同研究のテーマの公募，審査，研究スケジ 空気源設備 ュール調整等の運営は，スペースプラズマ専門委員会が 球形貯気槽 直径 15m 行っている．毎年数十件の共同研究が実施され，その成 内容積 1766m3 果は毎年年度末に開催されるスペースプラズマ研究会で 常用最高圧力 931.6kPa 報告されている. 空気圧縮機 型式 スクリュー2 段型 3 台 （1）大型スペースチェンバー（特殊実験棟 1 階） 前段吐出圧力 930kPa 本体：直径2.5m，長さ約 5ｍのステンレス製円筒状真空槽 平均昇圧時間 10min （100kPa あたり） 排気装置：クライオポンプ 2 基，ターボ分子ポンプ 電動機出力 450kW ×3 台（通常運転時） 到達真空度：約 2 ×10-4Pa （供試体による） 導入ガス：He，Ar，N2 等